内容説明
何気なく過ごす中で、物事の大切な本質を見落としていませんか? 遠回りすることで、初めて辿りつける面白さがある。人気ミステリィ作家が贈る「考えて生きる」ための静かで鋭い視点!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼロ
71
100の講義シリーズの第4弾。シリーズでお馴染みの100の講義を2ページで語っていくエッセイです。タイトルが本質を見通すとなっていますが、結論は世の中にいる人間は、一人として同じではない。自分と違う人間が沢山いるよってこと。つい著者の本を読んでいると、完璧な超人を思い浮かべてしまうが、蓋を開けてみればおっちょこちょいと言う。世の中もそうで、結果や成果は良いことばかりで、実は裏で大きな失敗をしている。それを独特の視点でズバッと語られるのは面白い。特に人々の夢とは「格差社会」、ドラマ化の印税や影響は面白かった2017/08/06
kana
55
つくづく感服いたしますのは100個の面白いお話をたんたんと書き続けるそのライティング基礎体力の高さとネタの引き出しの多さ、思索の深さについてです。2年先まで何を書くか決めているという、緻密に計画したことに対して努力できる著者の才能が羨ましい。水溜りを例に収束計算が安定するまでの理論を説明し、そこから《今日は少しだけ損をしても、少しだけ我慢しても、明日にはもっと望む状況があるのではないか》と、人生の教訓へと飛躍する理系的論理的思考が随所で発揮されてるところが文系の私には大変面白く沢山の気付きがあります。2015/11/24
emi
42
100の講義シリーズ四作目。どうも自分は森先生のエッセイを読むと深く安心するという事をこの度自覚した。面白いな、なるほどな、鋭いな、笑っちゃうな、斬新だな、など色々感じるけれど、最終的に読んで良かったなと必ず思う。世相も何気無く感じるシリーズだけど、一番思うのが、「他者に何かを期待し求める人が増えたが、自分に何かを期待し求める人は増えていない」ということかな。あとそこにいちいち○か×かを加えるようになったこと。あれは何で?今回好きだと思ったのは、No63「何を作るかは考えるのに、どう作るかは後回しになる」2015/08/13
wildchild@月と猫
37
森博嗣教授の講義シリーズ2冊目。一つのテーマにつき見開き2ページなので、非常に読み易い。同じ事柄でも、人間一人一人受け止め方も違えば、意見や反応も異なるという当たり前の事実を再認識。森博嗣の目に世界はどう映り、彼の頭の中でどのように論理は展開していくのか、なるほどと思ったり笑わせられたりで面白かった。いつも思うのだが、森博嗣の奥様は大物だなあ~。2017/01/17
はまだ
36
みんなに元気をあげられたらと思ってここに来させていただいたのですが、逆に、子供達から元気をもらってしまいました、と思ったことが一度もありません。こんばんは、いかがお過ごしですか。森さんと言えば「すべてがFになる」「笑わない数学者」「黒猫の三角」といったミステリが懐かしく思い出されます。そんな森さんのエッセイは、ハード理系とでもいいましょうか、「みんなが反対しているのにどうして?」の答えは、「みんなじゃないから」であるということをとても簡単に(論理的な手つきで)説明してくれます。とても素敵だ。好きだ。⭐︎42017/01/20
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