内容説明
明治の初めに生まれ、日露戦争時には、従軍僧として現地に赴くなどの経験を持つ、清水寺元貫主。独特な説法は、良慶節として親しまれ、厳しい修行の果てに得たおおらかな境地から出る言葉が、人々を癒した。本書は、元貫主が101歳のときの教えをまとめたもの。「百年――偉くならんでええやないか」「業――人間というものは、弱いものなの」「比丘――楽になると悪いことはしやへんの」「欲望――無欲では生きられへんの」「反逆――人は雨に濡れるより、濡れないほうがいいの」など、明治、大正、昭和を生きた名僧が、時間に追われ、あわただしい日々を送る現代人に語りかける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
彩美心
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再読。読むのは何回目か。たまに開いては言葉を噛み締めたくなる一冊。私も静かな信仰を持って細く長い人生を送りたいものだ。2013/06/29
彩美心
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こんなにも深い話しだったかと驚いている。すごいの一言。最初から最後まで深く透徹した眼差しで語られる。仏教徒でよかったと、感動。2020/10/20
