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内容説明
ツバルのドメイン名ビジネス、バハマのオフショア金融センター、ルクセンブルクの欧州外交戦略……。大国ではありえない個性的でしたたかな国家運営をする小さな国々。最高の政治的贅沢か、それとも国際社会のお荷物なのか? 世界の国家数の2割強を占め、今後も増え続けるであろう小国の魅力と、小ささゆえの有利性と不利性を国際関係論のエキスパートが論考する。(講談社選書メチエ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つみれ
2
実際人口が私の生まれた市より少ないような国ってどうやって成り立ってんの?という素朴な気持ちに応えてくれる本。国として成り立ってるって何?というところから。小さいというだけでも括れない。中国が太平洋の小国に接近とかロシアの色々とか、出版当時からもまた事情が変わってんだろう。2022/06/09
乙郎さん
2
南太平洋の島国ツバルが国のドメインが「tv」だったことをきっかけにテレビ局にドメインを売り巨額の富を得たという嘘のような話から始まる。世界各国のミニ国家の歴史から経済政策を取り上げており、カリブ海や南太平洋の島国におけるオフショア金融センターにまつわる話や、ヨーロッパはルクセンブルクの外交術など、なかなか読んでいてスリリングだった。アフリカのような貧国もあるが。小国ゆえに国民の結びつきが強いというのは納得。小国とは可能性の塊かもしれない。2009/04/23
depo
1
図書館リサイクル本。現在国連加盟国は193カ国。そのうち、人口100万未満の国は44カ国。安保理の常任理事国を除き各国は平等で、日本も1票ならば、それらのミニ国家も1票。ミニ国家の中には人口50万以下の国が32カ国ある。これに対して、人口2500万人を擁しながら国を持たない民族もある。このクルド族にとって人口1万の南太平洋の国々はどう映っているだろうか。国際政治の現実は無情である。2022/01/15
Norihiko Shr
1
http://ameblo.jp/puzz-l-riddle/entry-12183620010.html2016/07/24
東隆斎洒落
0
(08.01,14 読了) 200国弱の中の50国弱が、人口100万人以下の国。 ガバナンスにも、様々な規模があることを考えさせられるも、小国の生きる戦略からは、自分のビジネスに役立つヒントは得られなかった。 小国が自分の生活から遠いからかもしれない。 小国を一度訪れてみたくなる一冊。 2008/01/14