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内容説明
物言わぬ遺物=石器から旧石器時代の実像に迫る。石器しか資料がない中で、いかにして旧石器時代を知ることができるのか。「捏造」事件の摘発にも深く関わった石器研究の第一人者が、石器の詳細な分析から、現代人とはまったく異質な旧石器時代人の文化を解明する。(講談社選書メチエ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
majiro
4
これはすごいなあ。思いは熱いけど、分析は客観的。そして、十分に一般書たりうる、平易かつ簡潔な記述。この薄さで、捏造事件まで含めてこんなに広範囲に書かれているとは。科学者の書く書籍のお手本としてすばらしい。2015/10/09
新平
3
石器という人類最古の人工物が当時のどのような技術(というか当時のヒト属による物理的打撃)で作られたのかという事実を、残された石器の特徴を観察し、言語として記載することにより推測し、反証可能な学問として扱っている。このような筆者の態度に比べると他の日本の考古学者の石器の解析というのが学問以前という評価を下さざるを得ない。そんな著者の日本の石器の分析による結論は「旧石器時代の日本列島内でがホモ・ハイデルベルゲンシスとホモ・サピエンスが共存」という驚くべきもの。2018/09/02
kozawa
0
本書の解説を元に絵や写真を見比べても私のような訓練を受けていない素人に石器の意味など判別がつかないわけだけど、こういう人材を増やすのは重要なんだろう2011/06/06
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