意識は実在しない 心・知覚・自由

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意識は実在しない 心・知覚・自由

  • 著者名:河野哲也【著】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 講談社(2015/07発売)
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  • ISBN:9784062585064

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内容説明

近代的思考の限界を超える! “脳が世界を見ている”のではない! あなたの心は“環境”に広がっている! 心は身体の中に閉じ込められてはいない。知覚は脳に投影されるものではない。そして、自由とは知覚する世界を探索することである──。心の哲学やアフォーダンス理論、認知科学、脳性まひと自閉症の当事者研究などの最新の知見が、私たちの世界の見方を根本的に刷新する! (講談社選書メチエ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

31
なかなか侮れない本。独我論や言語論(言語ゲーム?)、リベラリズムまで射程に入れそうな勢いでなぜこの心は実在しないのかを説いている。勉強量は確かで、それを平たい……とは言えないかもしれないけれど端正に綴る筆致も好ましい。この本から思考を広げることはできるはずだ。それこそウィトゲンシュタインの哲学と繋げるなり、政治的なイシューに持ち込むなり。本書が提示しているモデルが「心」「意識」を自分の内側に閉じ込め自閉するのではなく、外部とのインタラクティブな関わりから捉えるこの図式によっていることがわかりやすさの秘訣?2020/11/29

たらら

3
クオリアを批判し、自由意志幻想論を否定し、情報言語論を切り倒す。知覚の個別性はクオリアなどと言わなくてもパースペクティブ(by メルロ・ポンティ)からして当たり前、決意するなどという瞬間は存在しない、理解とは共有ではなく応答などなどきわめて明快。結局、二元論とは単純化された二項還元に過ぎず、多項間からの創発システムを考えなければならないとする主張には納得。アクターネットワークについては少々行きすぎではないかとの懸念もあるが、まったく別のかたちで社会心理学が現れるかもしれないと期待も出来る。2011/08/19

本のブログ

2
自分自身は自分だけでは生まれない。僕らはいつも1人きりではあり得ないんですね。2013/11/24

こずえ

0
数年前、東大の現代文に出された。東大が取り上げる本はいずれも大学生の一般教養として適している。 さて、著者が書いた心は〜を読んだあとにこれを読むとアフォーダンスについての考えが深まる。

オフィス派の宇宙図

0
創発の説明が分かりやすかった。上部構造が形相として存在し、それが因果的に独立する。2014/02/28

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