内容説明
エグいほどに恐ろしい。
内臓の襞に粘りつく、おぞまし怪談!
ひと言で言えば、おぞましい。厭な話ばかりが集められている。生者の闇が、死者の無念をひきずりだし、悪意に力を与えたとでも言おうか…人心の醜さがとてつもない恐怖と惨事を引き起こしている。蔵で見つけた般若の面の曰くとは…「紙般若」、家族が順繰りに死んでいく呪われた家…「四人結界」、墓場でコックリさんをした姉妹は…「妹からの手紙」ほか、魘されること必至の35話!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
149
本書の題名は話を読んだ奥さんから「アンタ、鬼やな」と言われた事に由来するのだそうですが誠に著者は一切の妥協を許さない冷徹非情なハード系実話怪談噺の鬼だと思いますよね。「女人結界」の駄洒落ですが誠に恐ろしくて血も凍る一編。『四人結界』美穂さんは十五歳になって間もなく四人いた家族が全員死んでしまい一人きりになった。75歳の祖母は2月3日に裏口のドアノブに帯締めを掛けて首を吊って自殺した。二人目は兄で引きこもった末に同じく2月3日の朝にベランダで首を吊って死んだ。父は2月3日を遣り過ごそうと母を連れ旅行に出る。2020/12/10
ehirano1
45
「厭」という字に「鬼」を足すと、「魘(うな)される」というコンセプトらしいですが、うっかり手に取り魘されるハメになってます(泣)。2025/05/18
ネムコ
29
とっても後味の悪いお話ばかり選りすぐり。そして人がたくさん死ぬ。文章の磨き方は職人技ですね。2018/01/18
ラルル
29
つくね乱蔵さん、超1の頃から好きだったんですが単著が少ないですよね、もっと読みたいです。「そりゃないぜ」と思わせるような厭なお話が集まっておりました。あとがきも厭ですね~♪ そしてくだんの話が読めるとは思わなかったです、なんか得した気分。2015/02/17
NAO
26
この本怖いんだけど・・・でも面白い。なんて言っていいのだろうか???まだ見つからない、妹からの手紙ほかも怖かった。2017/09/05
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- いつかボビーのように