竹書房怪談文庫<br> 恐怖箱 坑怪

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竹書房怪談文庫
恐怖箱 坑怪

  • 著者名:神沼三平太【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 竹書房(2015/07発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801901957

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内容説明

怪談は怖いほどよい。呪いは強く、もたらす不幸はより重いほうがぞくぞくする。最後は怪異の原因を突き止め、呪縛から解放されれば一件落着。カタルシスも得られようというものだ。しかしながらこれは実話怪談、現実はそううまくいかないのが常である。つまり、ああ良かったで終わらない場合もあるということだ。本書「坑怪」は同じ読みである「後悔」を掛けている。体験者たちの後悔、無念がテーマであると同時に、読まなければよかったと思うほどに凄絶な話ですよ、という意味だ。怪談ジャンキーの期待を裏切らぬ恐怖だけは詰めこんだ。それらはすべて本物、実際に起きた事象である。ゆえに安易なオチ=救いはないことをここでお断りしておく……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

53
実話怪談集。最初の二三話は微妙と思ったのだが後半になれば後味の悪い話が次から次へてんこ盛りで、怪談に含まれる「嫌さ」を存分に味わう事が出来た。全体的に因果を含んだ話が多く、普段であればそういう因縁じみた話は怪談を濁す不純物のように感じるのだが、今回に限っては「嫌さ」が話全体に思う存分塗されている為あまり気にはならず。後、土俗的な話も多く日本の湿気を感じさせるようなウェットさが、本書自体を覆っているような読後感。やっぱり土俗と因縁と怪談って実に相性がいい事を再確認させられました。日本的な粘着感というか……。2015/05/07

あたびー

36
2015年に出た本というから、作者の出版物の中では割と初期のものらしい。そのせいか、一寸ウエットだったり、冗長だったりする所がある気がした。反対に言うと、最近の作品はこの頃より見違えるほど磨きがかかっているという事だ。巻末「それは人には長すぎる」や「蜜柑屋敷」は家と一族にまつわる不幸の話で、題材的にはとても怖いのだが、筋と関係ない部分にも文章を沢山使ってしまっていて、薄まっているような感じが残念だ。今の作者の力量ならさぞかし良いものになると思うのだが、書き直してくれないかにゃ……2023/03/27

28
【日本の夏は、やっぱり怪談】②昼間は大丈夫だけど、夜に読んだら怖いー。しかもこの表紙(´д`|||)見るたびゾゾゾーだよ。どの話だったか、読んでたら右肩が痛くなった(怖)これは実話なんだろうか?2015/08/10

澤水月

20
非常によろしくない話が混じっているようで読みながら面白い(厭に怖い)のに2度も長時間意識失う…特に冒頭数話で。検索したら昨年も全く同じ日に矢張り寝込んだ旨書いてて驚き。遺品整理と蜜柑屋敷が厭だったな…獅子舞に流派あるとは知らず興味深かった2015/03/01

hannahhannah

17
神沼三平太によるオカルトホラー。前作『崩怪』よりエグさがやや減退した気がする。それでも前半の「猿達の沈黙」はエグい。『羊たちの沈黙』を読みたくなる。中盤は犬や猫が酷い目に遭う話がいくつかあって、気分が暗くなった。後半は廃墟や、寺、開かずの間などに出かけて何かを触ったり壊したりして、祟られる話が多い。何か似たようなパターンだった。「それは人には長すぎる」は人間ドラマの部分が長すぎる。九割人間ドラマで、怪談は一割かそれ以下。ラストの「蜜柑屋敷」は恐ろしさと人間の悲しい業を感じさせる話だった。後悔先に立たず…。2017/09/06

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