幻冬舎文庫<br> パリでメシを食う。

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幻冬舎文庫
パリでメシを食う。

  • 著者名:川内有緒【著】
  • 価格 ¥717(本体¥652)
  • 幻冬舎(2015/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344415034

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内容説明

三つ星レストランの厨房で働く料理人、オペラ座に漫画喫茶を開いた若夫婦、パリコレで活躍するスタイリスト。その他アーティスト、カメラマン、花屋、国連職員…パリにいつのまにか住み着いた日本人10人の軌跡。時にセーヌ川のほとりで、時にワインを片手に、彼らが語る軽やかでマイペースなパリでの暮らしぶりに、思わず肩の力がふっと抜けるエッセイ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

527
この場合の「メシを食う」は、もちろん生活の基盤を持つこと。ここに登場するのはパリに暮らす10人の日本人たち。それぞれにユニークな人たちばかりだ。また、そうであるがゆえに彼らは日本から飛び出し、パリで働くことを選んだのだろう。そこに至るまでに並大抵ではない努力や苦闘があったことだろう。パリ、あるいは大勢の若年失業者を抱えたフランスが快く彼らを迎えてはくれないのだから。それでも彼らはパリを選び、真のコスモポリタン都市パリはそうした異邦人たちをいつしか内に取り込んでゆく。こんな人生もアリなのだ。2020/03/25

mukimi

103
パリの地で自由にアクティブに生きる日本人達が描かれる。苦労は計り知れないが彼らはとても眩しい。そこがパリだから彼らは輝いているのだろうけどきっとパリでなくても彼らは人に迎合せず旅するように生きていくのだろう。常識や世間の目に縛られることを国民性のせいにしがちだが、毎日の心の持ちよう次第で私たちは爽やかに軽やかに人生に挑み続けることができるのだ。ぶっ飛んだ鬼才たちを取材した東京芸大の学生インタビュー集を読んだ時と似た、私ってちっぽけなことにばかり縛られてるなーもっと自由でいいんだーって心が軽くなる読後感。2023/09/26

らむれ

58
パリに流れ着いた者たちのルポルタージュ。綺麗にまとめてあります。ビザ問題・家探し・人種差別など、パリで越えなければいけない、うんざりするような壁についてもサラリと記されています。(こういう「壁」について、もっと本音ガンガンのエッセイも読みたいなあ)国連勤めのキラキラエリートのパリ暮らし、ぐらいに思って読み始めたので、それぞれの章に出てくる人々のアウトローさ、個性の豊かさにびっくり。パリの風を感じるよりも、彼らの行動力に終始圧倒されつつ・・・楽しめました。2017/03/29

ぶんこ

50
パリにわたって、そこで働いて生活を続けている10人の日本人を取材した本。読みおわって一番感じたのが「私は住めない」でした。日本人には過酷ともいえるパリでメシを食えている人々に共通していたのは、歩いて幸運を掴み取っていることでしょうか。シェフの田伏さん、画家のエッツさん、オートクチュールのテーラー稲葉さんが印象的でした。どの人も夢に向かって順風満帆に憧れのパリで職を得たわけではない。騙されたり、差別を受けたりと苦労されていました。外国で暮らすということの難しさが伝わってくる本でした。2023/03/08

おさむ

33
「だって、人は本当にどう生きることもできる」。パリで暮らす日本人に会って話を聴く。そんなシンプルな本なのだけれど、なぜか心に残ります。登場する10人は料理人、漫画喫茶経営者、スタイリスト、テーラー、花屋、カメラマン‥‥。職業を聞くと、すごい人達に感じるけどそんなことはない。フツーの人達。「考えるよりもまず行動」というノリで国境を越えて、パリに来た人達ばかり。肩の力が抜けていて、読んでいて親しみがわきます。川内さんの著作はこれが3冊目ですが、箴言を引き出す名インタビュアーですね。2018/12/28

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