内容説明
仕掛けられたゲームは真実への入り口か、それとも過ちへの序章か……？
■５年前、３人の幼い少女が次々と殺害された。その遺体がまるで眠る天使のように美しかったことから、犯人はＳＡＫ――スリーピング・エンジェル・キラーと呼ばれ、世間を騒がせた。そして今、再び少女が殺された。ＳＡＫの手口をそっくり再現するかのように……。当時あと一歩のところで犯人を取り逃がした刑事キットは、今度こそはと逮捕を心に誓う。しかしその翌日、ＳＡＫを名乗る人物から一本の電話が入った。「僕はあの少女を殺していない。誰かが手口を盗んだ。まねしたんだよ。僕はそいつを捕まえて、犯行をやめさせたい」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
8
天使が眠っているように愛らしく整えられた少女の遺体が見つかる。手口からスリーピング・エンジェル・キラーが5年ぶりに活動を開始したと思われたが、当時の事件の担当者で復職したばかりの刑事キットは違いを見つける。そんな時、当の殺人鬼から「あれは模倣犯で、そいつを捕まえるために報酬と引き換えに君に情報を与えよう」という電話が…。5年前に子供も結婚生活もすべてを失ったキットと相棒の女性刑事MCのダブル主人公。サスペンスは最後まで楽しめたし爽やかな終わり方だけど、彼女たちの失ったものを思うとスッキリとはいかない。2021/02/04
MOMO
2
先に続編を読んじゃったもんで、少々ネタばれ気味ではありましたが、それでも面白かったわ。でも、何でこれほどまでに作者はＭＣを辛い目に合わすのかしら・・・今回、優しい青年と恋に落ちたと思っていた彼女を男性不振になるような事態に巻き込み、この後、ようやく相手を信じ、幸せをつかめると思った彼女を、再び失意のドン底に落としちゃうんだもの・・・ それはそうと、「彷徨う絆」で、少々頭が固く、融通が利かない印象があったジョー君でしたが、この事件の後なら、あの態度もしかたがないかと・・・2010/07/19
背表紙裏
2
事件捜査を楽しむ純粋ミステリー。ふたりの女警官の確執とふたりを取り巻く男女の物語を軸に、取り逃がした過去の事件の模倣犯と真犯人を追う。少々流れが典型的で後半までは退屈。後半の主人公が立ち直ってからの犯人推理を楽しめたら良いかも。アメリカ製2時間ミステリーを読んでみたい人にオススメ2010/02/02
みるて
1
図書館の本 読了2023/09/28
カサブランカ
1
×5年前3人の少女が殺害された。眠る天使のように。その手口をまねた事件が起きる。白血病で娘を亡くし、アル中、離婚と苦しむ女性刑事。2008/12/24
