- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
手術後執刀にどうでしたか? と尋ねて「成功です」と言われたら、それは<手術場では死にませんでした>という意味で、けっして患者の先のことを考えての発言ではない。30日後や1年後の予後(経過)、生きているのか、体調はよいのかは関係ない。たとえば、「神の手」と言われる有名な外科医に執刀をしてもらっても、以降、診てくれる内科医やリハビリ担当、栄養管理などのチーム全体がよくなければQOLは期待できない。また、病院側も手術件数を気にして、最初から「勝てる手術」しかしないところが多い。治るかどうかやってみないと分からない手術は、成績を下げてしまうので最初から断るという。病院ランキングの評価だけで選ぶのは危険である。病院や医者が何を考えているのか、本音を知り、賢い患者になるにはどうしたらよいか、患者にとって最高の病院とは何かを本書で明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユウティ
4
入院経験があるので何気なく手に取ったらおもしろかった。医療関連の本は何が嘘で何が本当か分からず一歩引いていたけれど、病院のしくみや医師側の考えが垣間見れて良かったと思う。これから先お世話になるんだから、お国は医療に力を入れてほしい。そしてかかる側もかかる側としての知識を持っていきたいなと思った。2015/07/28
kousuke
2
著者の意見は、病院ランキングはある程度は参考になるとのことです。 ただし、評価項目によってランクは変わってくるため、小さい差は気にするべきではないとのこと。 重い病気にかかった際は慎重に病院を選びたいと思いました。
アキちゃん
2
すべての病院がこんな病院だったらいいのに。2017/08/04
わかめ
0
文章から、誠実さがあふれていて信頼できる。偉そうな医者の本を読んだばかりだったので、癒されたくらいだ。2016/07/10
すねいぷー
0
病院を選ぶときにランキング本やHPはあてにならないとしたら一体どうしたらいいのだろう?後半は医療者向けの内容な感じ。2024/03/05