創元推理文庫<br> 強欲な羊

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創元推理文庫
強欲な羊

  • 著者名:美輪和音【著】
  • 価格 ¥712(本体¥648)
  • 東京創元社(2015/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488448110

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内容説明

怖い、でもページを捲る手が止まらない!とある屋敷で暮らす美しい姉妹のもとにやってきた「わたくし」が見たのは、対照的な性格の二人の間に起きた数々の陰湿で邪悪な事件。ついには妹が姉を殺害するにいたったのだが――。はたして“羊の皮を被った狼”は姉妹どちらなのか?圧倒的な筆力で第7回ミステリーズ!新人賞を受賞した「強欲な羊」に始まる“羊”たちの饗宴。揺れ動く男の心理と狡猾な女を巧みに描く「背徳の羊」。愛する王子と暮らす穏やかな日々が崩壊する過程を、女たちの語りで紡ぐ「ストックホルムの羊」ほか全5編。女性ならではの鋭い狂気が秀逸な連作ミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

195
読友さんレビューから妙に気になり手を取った一冊。まずは妖しくゾワゾワな雰囲気を堪能、そして先が気になりページをめくり最後に感じる女性の恐怖。何となく真実っぽいのは見えるんだけど、最後にはアッと言わされる短編5編。その中でもタイトルな『強欲な羊』が一番ゾッとした…『ストックホルムな羊』は読んでる時には訳分からないがトリック知ると笑うしかない。最後の『生贄の羊』で全話リンクするけどちょっと分かりにくい。ズズッ、ズリッ、ダン!って怖すぎる…2015/11/04

hnzwd

148
羊をテーマとした連作イヤミス短編集。表題作の強欲な羊をはじめ、一体誰が『羊』なのかを考えさせつつ、一話ごとに決まるどんでん返しがいい感じに嫌な気分にさせてくれます。最終話の生贄の羊でホラーの色が濃くなりますが、、短編集としての繋がりを感じさせる構成は素敵でした。順番が上手いんだなー。2015/08/10

優希

118
ホラー風味の強いイヤミスでした。羊をキーワードにした歪みと悪意に満ちた響宴が繰り広げられています。展開がうっすらと想像できるのに怖さがあるだけでなく、狂気の世界の中でもがくような感覚にさせられます。耽美だけれど穢れがあるダークな世界観。まんまとやられました。2016/03/02

hitomi.s

113
ちょっと悪いものが読みたくなって再読。いい感じに薄気味悪い。毒っぽい。こんなこと現実にあったらイヤだ。けど、時々やってくる悪いもの読みたい熱。スイカやおしるこに少し塩を足すのと同じかも。淡々とした時間の流れに、こんな本。きりっとしまるかもな。2019/04/21

かりさ

110
羊をモチーフにしたミステリ。いや、イヤミス?いやいや、ホラー?な色合いが彩られた短編集。ぞわそわ鳥肌が泡立つような感覚がたまらなく面白かったです。全部分かって仕舞えばなるほど〜なのですが、そこに至るまでの見事な騙されっぷりがやられた!の爽快感と共にやってくるので大変読み応えがありました。表題作でもある雰囲気たっぷりな「強欲な羊」は時代背景、世界観共に素晴らしくここから羊の館に誘われ出口の見えない恐怖に慄くことになります。見事な展開「ストックホルムの羊」、凄まじき「生贄の羊」もお気に入り。騙され感爽快です。2016/04/29

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