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内容説明
不透明化する採用基準と偽装化された平等性
大学間の格差拡大、「就活うつ」、新卒無業者……毎年、様々な問題を生み出し続ける「就活」。その原因はいったいどこにあるのか。「就活」100年の歴史を踏まえながら、企業の選考モデル・大学の役割・学生の気質などの変化を分析、偽りの「平等幻想」に支配された「就活」の実態を描く力作。
[内容]
序章 日本の「就活」をどう捉えるか
第一章 「新卒一括採用」の特徴
第二章 採用基準はなぜ不透明になるのか
第三章 「新卒一括採用」の選抜システム
第四章 「就活」の平等幻想を超えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tolucky1962
12
就活ジャーナリストがデータに基づき日本企業の就活タイプを分類。基本的には大企業はエリートがエリートを選び、中堅も相性と称して特定大学から中心的に採用。ただし、異なるタイプの併用や状況で方針を変更することも。就職サイトは平等・自由を前提にするが実際は学歴フィルタは存在する。企業・大学・学生に対しても、著者の提案があるが、学生に対しては平等幻想を捨てて、相応のレベルを選べというもの。完全な形の就活はあり得ない。その元になる大企業有利や就社など様々な問題から直していかないと就活だけの問題でもないように思う。2016/01/23
かんがく
10
自身が一般的な「就活」を経験していないので読んでみたが、データの羅列と同じことの繰り返しで面白く読めるタイプの本ではなかった。最後の提言も中途半端。2022/02/23
Happy Like a Honeybee
8
支配者のイデオロギーとは。 自分が通う大学の採用実績のある業界企業を中心に、活動するのが効率的であると。 機会の平等を信じる人間には、是非とも啓蒙されるべき内容のエピソード。平等社会とは昭和時代の遺物なのか…。大企業の不祥事が記憶に新しい昨今、余暇時間で勉学に励み襲いかかる荒波に備えようと思う次第。2017/06/30
Humbaba
7
採用基準というのは、常に一定に保たれている訳ではない。同じ時に就職しようとしたとしても、同じものさしで図られているという保証はなく、個人の能力のみならず、全体のバランスも影響してくる。そのような事情があるからこそ、正確な選考理由の開示というのは実現が困難となっている。2015/03/31
kco
4
割と現実的な論。平等、なんてそもそもある訳ないじゃんね。そんな幻想の存在自体が、不思議。2015/08/09
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