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内容説明
市場調査で一般的に使われる定量的マーケティングは、しばしば偽物の消費者イメージを作り出す。たとえば「若い母親の料理は手抜きだらけ」「シニア層の散歩は健康目的」などだ。しかし、著者の開発した「生活日記調査」は、全く異なるリアルな消費者の姿を浮かび上がらせる。たった一人のサンプル調査が絶大な効果を挙げる画期的なマーケティング手法と、消費の大票田「団塊シニアと子育てママ」の真相を詳述。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamaneko*
45
それっぽく語られる世間のストーリーは、日常生活の記録を集積すると全く違う事実が浮かんでくる。「子育て世代は意外と手作り食」「シニア夫婦は家の中の生活動線も重ならない」など。巻末のアドレスに自分の日常生活記録を送ると、セグメントごとの生活動線との比較をフィードバックしてくれるサービス付き。ちょっと面白そう。2015/08/26
壱萬参仟縁
33
通過型市場とは、今までの実績がモノを言わない市場(17頁)。シニアは義務と責任から解放され、自由が生活の本質。ニーズ多様、マーケティング困難(19頁)。団塊世代の東京移民物語(54頁~)。演歌の歌詞をみても、東京の地名がついている。洗脳されたのはあなた方ではないか。ワンプレート化する食卓(80頁~)。若者は、クルマ・コーヒー・アルコールばなれ(82頁)。3離れ。いずれも常習的なものだが、そうした市場は展望がない。東京移民物語:1970年前後に膨大に流入(92頁)。東京一極集中の基盤。2016/03/29
ホークス
31
本当に有効なマーケティングについて説く一冊。唸ったのは「団塊」以降、家族がどう変化してきたかのくだり。現在主流の「女系連鎖による家族経済」が出来上がるストーリーに「そういう事か〜」、と深く納得してしまった。コストコがウケる理由もそこなんだな。子が独立しても自宅をダウンサイズしないのは、娘一家と連鎖するためだし、シングル二人が同居する状態になるのだからスペースが必要だ。主婦は食事を「子供のためにこそ作る」という洞察は、心理に深く踏み込んでいて鋭い。母もそんな想いで料理をしていたのだろうか。2017/04/04
おさむ
20
定量調査にはバイアス(概念の多様化、無意識の嘘)が潜み、あてにならない。他方、生活日記というミクロのデータから浮かび上がる傾向が面白い。シニア夫婦は2人のシングル、内孫と外孫の逆転、珈琲を飲む子育てママ、ペットを乗せ、子どもを遊ばすためのワゴン車…。団塊とジュニアの両世代により日本の家族が変わってきたということなんですね。2015/05/16
calaf
17
これまで良く用いられてきている定量的マーケティングには、長所とともに短所も存在する。この点をよく考え、短所を補うような手法が絶対に必要であり、そうでないと実態とは全く異なった結論が得られてしまう。。。その短所を補う手法の一つとして、著者らの開発した(?)「生活日記調査」を解説した本。なるほど...2015/11/03
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