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内容説明
なぜ日本は変わらないのか? 戦後論だけでは語りえない国家の本質とは? ノンフィクション作品を通じ様々な角度から日本国の骨格を明らかにしてきた猪瀬直樹に、戦争を体験したジャーナリスト・田原総一朗が問う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわうそ
55
★★★★☆四月二十九日の天皇誕生日に東條英機以下二十八人のA級戦犯が起訴された。つまり、「天皇の戦争責任は不問に付したけど代わりに東條を起訴したのだから忘れるのな」というメッセージが暗に込められている。翌年の五月三日の憲法記念日もそう。「東京裁判の開廷した日だから忘れるな」というメッセージです。その後、東條たちを処刑したのは十二月二十三日。当時の皇太子、すなわち、今上陛下の誕生日です。(P143)2017/01/28
モモのすけ
14
田原総一朗と猪瀬直樹の対論を軸に、黒船から現代までを概観し、終章で今後日本はどうすべきかまでまとめている。いまの集団的自衛権の問題もこれを読んでよくわかった。日本はアメリカの属国だから要請されたら断れないよね。「日本についても、アメリカの占領が終わった後もいまにいたるまで軍事的支配が続いているという現実を認識しないといけない」2015/07/19
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
13
【1回目】動きやすい軍隊(自衛隊)を持つのではなく、第9条を最大限に活かした、タフな交渉のできる信頼される国家(積極的平和外交)を目指すべきだとする田原さんの言葉に集約されると思う。2015/07/18
モビエイト
1
歴史を正しく理解する事が、これからの日本を正しく先導できる近道であると感じました。理想はあるけれど現実的に解決、方向性を決める事の大切さを感じました。2016/06/05
あんも
1
猪瀬、田原の対談がメイン。前半の猪瀬のレポートが秀一。戦後レジュームでなく黒船レジュームから考える必要を説く。昭和初期の満州事変あたりの捉え方が個人的には違う。満州事変あたりまでは日・英・米・独・蘭等の列強国の帝国主義国家間の中国やアジアへの侵略合戦。正しい戦争だとは言わないが喰うか食われるかの戦い。日本もそこで止めておけばよかった。日米開戦は愚策。スタートは帝国主義国家間の争いであったが気がつけば梯子を外されたのが日・独。これからの国家観は、読むに値する。2015/08/20
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