内容説明
記憶の研究が目覚ましい.ついにDNAに連なる分子の言葉で語れるようになった.記憶を消したり想起させたり自由に操作できる日も夢ではない.そもそも記憶は脳のどこにどのように蓄えられるのかに始まり,短期記憶と長期記憶の違いは脳のどのようなメカニズムに由来するのかなどを語る.記憶研究から人間とは何かがわかる.
目次
目 次
プロローグ──来たれ! 脳科学のガリレオ
なぜ研究者になったか/一冊の本との出合い/氏の生命科学から育ちの生命科学へ/脳科学者への転身/キャンデル研究室/アメフラシの記憶/究極のフロンティア/物質としての脳
1 記憶はどこに蓄えられるのか
記憶の中枢は海馬/記憶の分類/遠隔記憶の在り処/大脳は本当に必要か?
2 記憶はどのように蓄えられるのか
セルアセンブリ仮説/恐怖条件付け実験/光遺伝学/利根川研の実験/アロケーション/ニューロンは未来を予言している?/記憶が保持されるしくみ
[コラム1] LTP発見秘話
3 遠隔記憶のナゾ
カハールのドグマ/神経新生の役割
[コラム2] 学術雑誌のイラスト
何が閃きをもたらすか/PTSDの予防/記憶力低下を阻止する方法?
4 記憶と遺伝子の関係
短期記憶と長期記憶/最初期遺伝子の誘導/シナプスの新生/シグナルの伝達
5 記憶はどのようにして正確に保持されるのか
シナプス特異性のナゾ/シナプスタグ仮説/仮説を実証する/記憶の連合/局所タンパク質合成
[コラム3] 北米神経科学会
6 思い出した記憶は不安定になる
思い出は美しい?/再固定化の発見/記憶の強化/記憶のアップデート/PTSD治療の可能性/基礎と応用の関係
エピローグ──記憶から探る精神の営み
物質としての脳から精神活動を探る/意識と記憶の関係/意識は記憶そのものか?/記憶研究が明らかにする人間の本質
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほじゅどー
calaf
阿呆った(旧・ことうら)
てつこ
ぼのまり
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