内容説明
描いたのは、僕らの空想だ――。電ポルPの新曲「未来景イノセンス」をノベライズ! この街が、ぼくにとっては全世界だった。世界の果てに何があるかなんて興味はなかった。その向こう側に行きたいと考えたこともない。たかだか半径十キロのこの街で、ささやかな幸せとほんの少しの不幸を道連れに 一生を過ごすのだと漠然と思っていた。人々が空中都市に住むようになった未来の世界を舞台に閉ざされた街に住む少年少女・シマとミドリ、タロー、タマ、マヤたちが恋愛や進路への葛藤など思春期の少年少女たちが抱えるリアルな悩みと向き合いながら成長していく青春物語。カバーイラスト:六七質 キャラデザ、挿絵:水溜鳥 口絵:電鬼が担当!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷりけ
13
息子からの借り物。ボカロ小説だけど、他と比べると文字数も多かったな。 本を読む前に歌を聞いたけど、なかなかだった2016/07/14
Renka☆*
1
なんでこれ記録してなかったんだろう…?(困惑) 一番好きな曲の本です。2020/03/03
長森梨子
1
高校二年生頃に読んだ。細かい内容は覚えていないが、とても王道な甘いラブストーリーだったと思う。 元のボカロ曲が素晴らしかったので読んだが、正直中学生が好むような内容だった。 曲とは別に小説が書かれたと後書きにあったが、この小説に『未来景イノセンス』と銘打つのは、(もちろん、原曲の方が)あまりにも勿体ないと思った。 原曲の世界観を表すのに、この小説は薄っぺらすぎるのだ。 ボカロは中高生が好むので、その小説もそこに対象年齢を合わせることは仕方ないのだが、過ぎ去って行くかけがえのなさをもっと表現して欲しかった。2015/08/01
クロロ
1
原曲が好きすぎて購入。「空中都市」に住む人々の生活がkoyoriさんの世界を通して覗ける素晴らしい作品。koyoriさんの作品はこんなに綺麗に存在しているのか…と感動を覚え、発想のスケールの大きさや目の付け所に震える。街への郷愁的表現が曲の深みそのもの、むしろ相乗効果が互いをさらに深く落とし込むような印象。楽曲作成と同時並行で書かれた効果だろうか。ストーリー自体に大きなヤマやオチがあるわけではないものの、中身は充実している。未来景イノセンスに限らずkoyoriさんの楽曲の世界観が好きなら必読。2019/08/20