内容説明
「『ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる』私の信念を込めた言葉です。ゴミを拾っていて感じることは、ゴミを捨てる人は捨てる一方。まず、拾うことはしないということです。反対に、拾う人は無神経に捨てることもしません。この差は年月がたてばたつほど大きな差となって表れてきます。人生はすべてこうしたことの積み重ねですから、ゴミひとつといえども小さなことではありません。第一、足元のゴミひとつ拾えぬほどの人間に何ができましょうか」。「ともすると人間は、平凡なことはバカにしたり、軽くあしらいがちです。難しくて特別なことをしなければ、成果が上がらないように思い込んでいる人が多くいます。そんなことは決してありません。世の中のことは、平凡の積み重ねが非凡を招くようになっています」。トイレや街頭などの徹底した掃除を40年以上続け、多くの人々の心を揺さぶってきた著者の言葉を満載。人生を磨くヒントにあふれた一冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
竹城 俊之介
79
学校で道徳の授業を受けて幾星霜。たまには心のきれいな方の考えに触れ、心をリブートした方が良いんじゃないかと思っています。 鍵山さんはおそろしく道徳レベルの高いお方です。社長という地位に有りながら率先垂範・凡事徹底のスタイルで続けた朝の掃除活動。白い目で見られても正しいことを貫く心意気。ひとつゴミを拾う、ひとつ善行を行う、善意・善行を拡散させる鍵山さんの生き方には感銘を覚えます。 掃除の話、複写はがきの話、怖い人に監禁された話、地主さんとの話、エピソードに見る我慢忍耐の力と丁寧な生き方が尋常ではありません。2022/11/30
ぱんにゃー
46
けさ、素敵なお便りを頂きました。けさ、嬉しくてトイレ掃除をしました。/ 心の詰まりも トイレの詰まりも 「スポーン」 と抜けた時のあの感動!一度味わう(?)と、そのあとがすごく楽です。(コ)2014/04/19
roomy
23
ライブラリー本。心の掃除法が人に親切にする。ふむふむ、そして実行してみた。確かに気分がいいわ、心が綺麗になったってことかな。笑 三つの幸せも納得。してもらう幸せは赤ちゃんの時、できる幸せは成長している時、してあげる幸せは相手の喜ぶ顔が見たい時。私は今してあげる幸せの毎日です。旦那からはしてもらう幸せもらってます。とりあえずはまず掃除ですね。読むとやる気がでます。2012/11/13
南
11
鍵山さんの実践を知ってゴミ拾いをするようになりました。この行いを真似する域には到達しませんが、生き方に迷ったら読むとよい一冊です。2024/11/09
Wisteria
11
人様の役に立つ事は勿論、何よりも自分自身の精神を高める為の行為なら、損得を考える必要もない。誰も褒めてくれない認めてくれない、と考えるのは浅ましいと分かった。2023/04/21