内容説明
現代イタリア歴史学の鬼才ギンズブルグの独得の論理と方法をめぐる、イタリア思想史研究の第一人者による包括的かつ批評性豊かな画期的研究成果。
目次
まえがき
歴史家と母たち──『夜の歴史』を読む
一 エピグラフの意味するもの
二 陰謀──ある事件史の試み
三 ヴィトゲンシュタインを読んだフレイザー
四 形式と歴史
五 構造──論理か経験か
六 持続の謎と人間の本性
七 結び──わたしのヴィーコから
後記 プラトンとカントのあいだで
神は細部に宿るか──ミクロストリア考
一 発端──『アナール』派ヘの批判と対抗
二 十年後の中間総括──観察規模の縮小実験の成果
三 残る課題1──「厚い記述」と形象化
四 残る課題2──マクロとミクロの存在論的差異
表象と真実──ヘイドン・ホワイト批判に寄せて
一 はじめに
二 懐疑と実在原則
三 ゆがんだガラスとしての証拠
四 ホワイトは懐疑家か
五 フィクションとヒストリー
六 展示と引用
補論 アウシュヴィッツと表象の限界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
4
「79年1月にローマで開催された会議「アナール誌とイタリアの歴史学」における経済史家ポーニとの共同報告「名前と方法−不等価交換と歴史学市場」。この一見奇妙な題名の報告は、ここ半世紀来、歴史研究の分野におけるイタリアとフランスのあいだの交換関係は…イタリアは与えるよりも受けとるほうがはるかに大きかったことをまずもって確認したうえで、しかしまたイタリアには国全体が文書館と呼べるほど豊富な資料がいまだに利用されないまま眠っていること…新しい形態の社会史をくわだててみれば…という趣旨のことを述べたものである。」2025/05/12
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