内容説明
唯一の家族だった母が震災で犠牲になってしまった六年生の早紀は、母の親友に案内され、初めて会う祖父との二人暮らしを決心する。不安を感じていた早紀だが、知り合いになったペンションの人にも助けられながら新しい生活が始まるが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
27
8月の子どもの本の読書会課題本。早紀の母親は身勝手ではないか。亡くなったとはいえ父方の親戚との交流がないのも不自然だし、母方にまだ存命の祖父がいるのも知らない娘を不憫に思わないのかと。母の親友の奔走がなければどうなっていたか。東日本大震災で身内を亡くした人は多いけれど、悲しみを外へ出せないまま抱え込んでしまう辛さを思うと読んでいる方も苦しい。不器用な祖父の絞り出すような呟きを受け止め、小学生の早紀がこの人となら一緒に暮らしていけると思った場面にじわっと涙。母が祖父と仲直りできないまま亡くなったのは残念。2016/08/20
杏子
18
2015年西日本読書感想画コンクール指定図書高学年向け。東日本大震災で母親を亡くした早紀の物語。「大きな不安や悲しみの中に投げ出されたとき」人は「ものがたり」を必要とするのではないかという作者の言葉を体言化したようなお話でした。福島県で被災し、避難した山梨県でこの話を書かれたそうです。読んだ人は、パンプキンのように、太陽のしたで大きく成長していく早紀のすがたに感動を覚えるのではないでしょうか?2015/06/01
spatz
11
小4の読書感想文。冒頭いきなりお母さんが311で行方不明になってしまう。。。2017/08/17
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
小5の早紀は、東日本大震災で母を失う。会ったことのない祖父に引き取られた早紀。祖父の仕事、彫刻を通して二人の気持ちが繋がっていく。2026/01/26
イチイ
6
東日本大震災で二人で暮らしていた母親が行方不明になり、それまで存在すら知らなかった祖父を頼り八ヶ岳へと移住する少女を描いた児童向けの小説。母親の地元の名産品であるかぼちゃと、それがさまざまに料理され意外な美味しさを見つけていく過程を通して、悲嘆する主人公が成長し祖父との新たな生活を築いていくまでが描かれる。しかし、語られはするが中途半端にしか展開しない物事が多く、散漫な印象も残る。唐突なアクシデントから結末へと至る展開には、母親との別れという物語の中核を曖昧にしてしまったように感じた。2020/04/14
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