内容説明
ジヴェルニーに移り住み、青空の下で庭の風景を描き続けたクロード・モネ。その傍には義理の娘、ブランシュがいた。身を持ち崩したパトロン一家を引き取り、制作を続けた彼の目には何が映っていたのか。(「ジヴェルニーの食卓」)新しい美を求め、時代を切り拓いた芸術家の人生が色鮮やかに蘇る。マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌら印象派たちの、葛藤と作品への真摯な姿を描いた四つの物語。
目次
うつくしい墓 Interview avec Maria Magnolia
エトワール L etoile
タンギー爺さん Le Pere Tanguy
ジヴェルニーの食卓 A table a Giverny
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
568
大好きな原田マハさんの作品だけど、美術史の知識がないのと自分のジャンル外でして、読むのに大苦戦!自分の知識のなさに自己嫌悪でした。短編なのでなんとか読めました。『タンギー爺さん』と表題作『ジヴェルニーの食卓』は面白かったです!2015/09/24
ミカママ
542
え、あ、再読⁉️(笑)…に今読メ開けて気づいた。マハさんの功績は、ひとえに日本人に美術(とりわけ印象派)をより身近に感じさせてくれることだろう。内容については史実や実在の人物も絡めながらの、ほぼフィクションだと思っていいと思う。読みながら、あるいは読後、どんな絵なのかな、とネットで調べてみる楽しみもある。2025/04/23
ろくせい@やまもとかねよし
512
人間がもつ利他的な思いやりを、極めて上手い表現で浮き彫りとする原田さんの筆力を感じた。著者が得意な近現代美術の作家たちを題材に、言葉を尽くさない他者への尊敬が描写されてる。2019/04/14
ミカママ
450
マハさんの美術モノにありがちな、どの辺からフィクションなのかしらと想像しながら。画家同士やパトロン、モデルなどとの繋がりを読むのが楽しかった。手許にある画集総動員で。『楽園のカンバス』と違い、美術、とりわけ印象派に興味がないと、読み進めるのは辛いのでは、とも。いやいやでも、印象派は日本人には絶対的な人気だものね、やっぱり外してないということか。2018/03/04
Yunemo
444
「エトワール」「14歳の小さな踊り子」、今思えば確かに圧倒されて見入った経緯が浮かびます。一瞬の中に見る永遠の美、まさにその通り。まして、この作品制作のバックグラウンドにこんな物語があったなんて。「ラ・ジャポネーズ」のカミーユの生活がこんなだったんだって。1枚の絵画に託された想い、熱情、吸収しきれません。それよりも妙な反発を受けてしまう、そんな感じを受けて眺めているのが実情。4人の美の巨匠を女性の視点で描かれる物語。これら4作品、史実に基づいたフィクションと言いながら、まさに現実的。読後に鑑賞したかった。2015/11/01
-
- 電子書籍
- CMYK 鮫田和王は厨二病が治せない【…
-
- 電子書籍
- 心やさしき敵【分冊】 3巻 ハーレクイ…
-
- 電子書籍
- 東大発の知識集団QuizKnock監修…
-
- 電子書籍
- 本日のメニューは。 集英社文庫
-
- 電子書籍
- 【分冊版】悪役令嬢の取り巻きやめようと…