内容説明
大沢蜜は34歳のごく普通の主婦。可愛い娘にも恵まれて、何不自由ない暮らしを送っていた。ある日、パート先でオバサン扱いをされた上、夫が若い女と浮気している現場を目撃。もはや蜜には、若くて綺麗な愛人と戦うだけの魅力はない。家庭もプライドも失いかけた蜜は、若返りの為に美容外科手術を決意するが、それで幸せな日々は取り戻せるのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wata
61
年齢を気にする日本。特に男性は年を重ねてもカッコよさとか風格がとかいうけど女性は…。主人公は過剰に歳を取ることに反応し過ぎと思うけど、いろんな意味で凹みました(T_T)2016/01/10
Yuna Ioki☆
55
1303-506-38 なかなか面白かった(≧∇≦)b実際私自身戸籍上18歳で叔母なので、おばさんと呼ばれた時には「戸籍上18でおばさんですから〜」って返しをしてたな(笑)何歳であろうが世間からの認識と自分自身の認識がずれていれば悪意があろうがなかろうがエイジハラスメントになるんだろうな。なんでもかんでもハラスメントにしてしまう日本のあり方は良くないかも。。。2015/11/29
はな
53
エイジハラスメントの満載、そして異常にアンチエイジングに固執し、一々反応する蜜さんに疲れましたが、最後はスッキリ。いろいろ心に刺さる言葉もあり良かったです。やはり自負する生き方が大事なんだなと…。夫に一番イライラしちゃいました。2017/05/31
カーミン
41
蜜は、平凡な主婦。優しい夫と可愛い娘に囲まれて、何不自由のない生活を送っていたが、ある時、パート先で”オバサン”扱いをされ、ひどく心を傷つけられる。さらに、義理の妹までも、暗に蜜をオバサンだと言う。内館さんの作品は、『終わった人』に続いて、2冊目だが、日本の社会でおこりがちな問題を、いち個人になぞらえて、よく表現されていると思う。小中学生ならばともかく、女性ならば、だれでも一度くらいは、エイジハラスメントを感じたことがあるのではないだろうか。2019/04/26
美月0217
33
何だろう…ここまで年齢って気になるものかな?それとも私が鈍感なのか?ドラマ見て読むことにしたけどエイジハラスメント…確かに無いとは言わないけど、実際、その歳なんだし仕方が無いじゃん?って思うんだけどなあ…きっと、キレイでスタイルも変わらずみたいな人がこれだけ気にするのかも?でも、蜜の最後の成長っぷりにはうんうん!ってエールを送りたくなった。2015/08/09