内容説明
この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」 池上彰教授の東工大講義 日本篇
敗戦から高度成長に至ったわけ、学校では教えない「日教組」、アベノミクスとバブルの教訓まで。池上彰教授のわかりやすい戦後史講義を実況中継!
歴史の授業ではなおざりにされがちな「日本の戦後史」ですが、社会に出るとこれほど「使える」分野はありません。そこで、池上彰教授の東工大講義シリーズ第2弾は、『この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」』。平成生まれの学生たちに、日本が敗戦から不死鳥のように甦った道筋から、現在の問題を解くヒントを教えます。「アベノミクスはバブルから学べるか?」「政権交代の不思議な歴史」「学校では絶対に教えない『日教組』」など、ビジネスパーソンにも参考になることばかり。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mumiu
68
知っていると思っていたことでも知らなかった事実は多い。わたしも第二次大戦後のことは教科書をざっと読んだに過ぎず、授業を受けたことは覚えていない。教える方も当時は内容が歴史にするにはまだ生々しすぎたのかもしれない。池上氏はどの章でもこうだったと事実を教えて、「君たちはこの事実をどう考える?」と投げかける形で終了している。わたしたちがそれぞれ持つ課題でもある。歴史は為政者によって歪曲されることもある。事実を知る術をまだ失っていないと信じたい。2015/09/07
hatayan
52
2015年刊。池上彰氏が東工大で行った現代史の講義を凝縮。 2001年に出た『そうだったのか!日本現代史』との違いは、解説を簡潔にしたうえで各所に注釈を充実させたこと。 ゆとり世代は必ずしも学力で劣るわけではないこと、1968年に世界で同時に学生運動が盛り上がった分析は現代史のひとつの課題であること、公害病が発生しても企業城下町である地元自治体は見て見ぬふりをして解決を長引かせたこと、など、読んで納得する箇所が多数。 政治・経済の基礎的な知識を学ぶ教科書として社会人こそ手に取るべき一冊です。2019/07/29
cozicozy
46
本を読み始めてから、読了までに時間がかかってしまいました。現代史であるとか、日本史は、興味の範囲外の為、正直あまり手を出さない分野です。何故か、小学生の頃から日本史より世界史に大きな興味があります。日本的なものを求める嗜好が弱いのかもしれません。■池上彰さんの著書に強い関心があります。とても興味があります。現代の不透明な世の中の動きを自分なりに理解するには、本がその助けになると思いました。興味の持てない現代史、日本史にもより関心を持てるのではないかと思いました。 コメントに続きます。>>2015/11/11
佐島楓
46
戦後史を経済、政治、外交などの観点から説明した講義録。わかったつもりでいたことでも、案外細部までは知らなかったりするもの。大づかみにするのに、とてもよい本。2015/09/04
ちょき
39
通勤の合間に読み進めていて結局3ヶ月くらいかかった。ちょっとしたソーシャルアーツの向上に最適。特に日教組や全共闘、日米安保の変遷の部分など、私が生まれる前の話など詳しくは知らない事が多く、とても興味深く読み進められた。無関心は罪だと思った。2016/03/03