おもいで停留所

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おもいで停留所

  • 著者名:池田邦彦【作画】
  • 価格 ¥680(本体¥619)
  • 日本文芸社(2015/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784537132298

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内容説明

昭和20年代――。終戦まもない日本で、懸命に生きる一人の少女がいた。沢田麻紀、17歳。職業は“バスガール”。バスの車掌を務める少女のことである。ひたむきに仕事に打ち込む中で、様々な人と出会っていく。戦争の傷跡が色濃く残る時代、前を向き生きていく、感動の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

35
終戦直後、父を亡くし、中学を卒業して路線バスの車掌となった麻紀17歳。路線バス、時には観光バスに乗務する中で、様々なハプニングが出来する。戦前、子どもの頃に父に連れられて行った東京のバス車掌との出会いが、麻紀の今に繋がっている「秋の追憶」が良かった。全体的に作者お得意の人情味あふれる作品だった。ボンネットバスも懐かしいが、車掌乗務のバスというのは、今どれくらいの世代が憶えているだろう?2020/02/02

かっぱ

29
昭和25年、終戦からまだ5年後の話。17歳でバスの車掌を勤める少女の物語。車掌の仕事はバスに同乗してキップ販売や停留所の案内、そして時には、踏切などの危険な箇所でバスを降りて安全のための誘導をする。この少女の口からは「職責」という言葉がすらりと出てくる。会社の制服を着て自分の仕事を全うすることに全身全霊を捧げている。いまではバスガイドと言えば、観光バスだけになったが、この時代には市営バスなどでも欠かせない存在であったことがわかる。2016/09/28

かおりんご

22
漫画。戦後の日本(昭和25年頃)をたくましく生きようとするマキが主人公。みんなそれぞれに戦争の苦しみを抱え、でも前を向いて生きていこうとする姿が描かれています。ちょっと涙がほろりとする、心温まる話です。ジャケだけで選んだけれど、あたりでした!2020/08/15

アーチャー

12
表紙に魅かれて購入しました。本の帯にも書かれていますが、戦後の傷跡に苦しむ人々をユーモアを交えて暖かく、そしてシビアに描かれていてるのが良かったです。声高々に”反戦”を掲げるものより、こういった作品に心動かされるものなんですよね。2015/03/07

Susumu Kobayashi

4
父を戦争で亡くした沢田麻紀は、戦後バスガールとなって仕事に精を出す。その過程で起きた事件を描くペーソスあふれる連絡短篇集。池田邦彦の作品はいつも泣かせてくれる。うまいなあ。2020/08/01

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