破天荒な経営者たち ──8人の型破りなCEOが実現した桁外れの成功

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破天荒な経営者たち ──8人の型破りなCEOが実現した桁外れの成功

  • ISBN:9784775971826

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内容説明

配当を払わず、自社株を買いまくるアウトサイダーたち
非常識なことこそが優れたパフォーマンスを上げるコツ!
企業経営で非常識を貫いた破天荒な者たち

優れたCEO(最高経営責任者)とはどのような人たちなのだろうか。たいていの人は「業界に深く通じた経験豊富な経営者」のような定義を思い浮かべるだろう。あるいは、今日のいわゆる有名CEOの資質から、カリスマ性、巧みなコミュニケーション力、自信に満ちた経営スタイルなどを挙げるかもしれない。しかし、企業経営で本当に大事なことは何なのだろうか。何をもってCEOの並外れたパフォーマンスと言えるのだろうか。それは、株主の長期リターンである。

本書は直観には反するが爽快な1冊だ。著者は、成功した投資家としての知恵を駆使して8つの会社とその経営者を細かく分析し、そのパフォーマンスを明らかにしている。本書で紹介する8人の個性的なCEOの会社は、株価の平均リターンがS&P500のそれを20倍以上上回っている。つまり、8人にそれぞれに1万ドルを投資していれば、25年後にはそれが150万ドルに増えたことになる。彼らの名前は知らなくても、彼らの会社は聞いたことがあるだろう――ゼネラル・シネマ、ラルストン・ピュリーナ、ワシントン・ポスト、バークシャー・ハサウェイ、ゼネラル・ダイナミクス、キャピタル・シティーズ・ブロードキャスティング、TCI、テレダイン。本書は、個性的なリーダーたちがこれほど桁外れのパフォーマンスを上げる助けとなった特徴と手法――彼らの一貫性と執ようなまでの合理性――を紹介していく。

「アウトサイダー(破天荒な者)」たちは謙虚で、気取らず、だいたいは質素で、ウォール街やマスコミを避け、新しい流行の経営方法には手を出さない。その代わりに、彼らには彼ら自身と彼らの会社を成功路線に乗せるための共通した特徴がある。収益や売り上げ成長率ではなく、1株当たりの価値を上げることにレーザー光線のように集中すること、資本と人材を配分する並外れた才能があること、報告利益ではなくキャッシュフローが企業の長期的な価値を決めるという信念を持っていることなどである。 長年にわたる調査と経験に基づいて、著者は会社を経営したい人やそこに投資して桁外れの利益を上げたい人たちに、驚くべき物語と、そこから得られる教訓と、素晴らしい選択肢を披露している。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kei

3
* ビジョナリー・カンパニー2を思い出した。あの本の中で出てくる経営者によく似ている。 * 古風で内向的。 * 分析的で、カリスマではなくて、表に出てくることを嫌う。 * 落ち着いているが、行動するときは大胆に行動する。 * ハリネズミではなく、キツネである。 * 他の分野での経験がある。 * 7つの習慣ではないが、2つの要素を組み合わせるというのも見られた傾向だった。2023/11/04

こうじ

2
破天荒かどうかはともかく、株価を上げて株主に報いるという意味で、20世紀の米国の最高の経営者として評価されることが多いGEのジャック・ウェルチを大きく超える実績をあげた経営者9人について取り上げ、ウェルチやその他の経営者とはどう異なる考え方や行動をとったかを分析し説明した本。いずれも経営者であり投資家でもあり、潤沢なフリーキャッシュフローを生み出し、それをどのように買収を含む再投資するのか(あるいは内部留保や配当を出すのか)を判断するということの大切さを語ると共に、経営者はウォール街のノイズに気を取られて2017/02/27

Jack Amano

2
CEOの役割が、資金をどこに配分するか、最もリターンの高い配分をすること、という点が良く分かる。ウォーレン・バフェットについての章でも書かれているように、バフェットが優れた経営者であり、投資家であるのは、経営者のように投資をし、投資家のように経営するから。この本を通じて、経営者には、投資家としての視点が必要であり、投資家には経営者の視点が必要であることがよく分かります。2017/01/26

Tao Yamamoto

2
優秀な経営者は中央を小さく分権化をすすめ、一方で資本配分だけは中央で管理するという徹底を行っていることをまとめた書籍。自社株買いと投資のいずれがリターンをよりうむのかを常に考え、株価が高いときは新株を発行する。また複数の事業・会社がある場合には成長力が低いものを売却あるいはCFを吸い上げより成長力の高い事業・買収に向けることが求められるとのこと。非常に示唆に富む書籍だった。2016/12/22

Ryo

1
スター経営者であるジャック•ウェルチを基準に、成功を定量的に定義し、株価の期待収益率を遥かに超えた地味な経営者ご何をやっていたのかを紹介。 経営者は事業運営、資本配分、投資家対応という3つの重要分野に判断を下す必要がある。 投資家対応には極力時間をかけないバフェット氏のような経営者や、自社株買いに精を出し、高値の買収をしないようタイミングに留意する経営者もいる。 一方、映画業界のリースファイナンスや消費財業界の収益構造、ケーブルテレビ業界の課税対応など、業界ごとの儲ける構造の見極めこそ重要に見える。2021/06/06

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