「炎上」と「拡散」の考現学 - なぜネット空間で情報は変容するのか

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「炎上」と「拡散」の考現学 - なぜネット空間で情報は変容するのか

  • ISBN:9784396615291

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内容説明

国民の誰もが権力を手にしたとき、「炎上」―デジタル処刑は生まれた。それは新しい日本の“祭り”である!かつてマスコミだけが独占していた情報発信は、SNSの出現以来、ネット使用者全員のものとなった。権力はデジタル技術のおかげで、全員に平等に配られたのである。SNSでの情報発信は、個人が自由に、自分一人の判断で行なえる。すなわち、他人を殺し得る武器を、個人一人の判断で行使できるのだ。本書はジャーナリストと大学研究グループが組んで、ネットで「炎上」または「ヒット」したさまざまなケースを解析し、“祭り”の法則を解明した注目の書!紙と同時電子化!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

宇宙猫

3
数式が出てきて挫折しました2015/08/27

まさむね

3
元「週刊プレイボーイ」の編集者として知られる小峯隆生が現在筑波大で研究している「ネット炎上・拡散」についてまとめた本。研究論文をベースにしたと思われるので、一見難しそうに見えるが、テーマがネットなので分かりやすい。炎上がいかに発生していくか(最初は好意的に拡散しながら、あることをきっかけに突如炎上になるケースなど)のメカニズムを具体例とともに細かく解析している。ネット炎上は比喩ではなく、文字通りの「祭り」になりつつある、という指摘が面白い。2015/06/23

Humbaba

2
正の方向であれ負の方向であれ、一度勢いがつくとなかなか制御することは難しい。自分ならばコントロールできると思ってやっていても、気付いたらアンダー・コントロールになってしまうというのは頻繁に起こりえる。事実かどうかよりも、それを見た人がどう感じるかのほうが大きく影響するため、火消しをすることは困難である。2015/09/04

templecity

1
一般市民がネットという無料の発信の手段を持ったことで、空気を読まずに発信することができるようになった。そしてその情報検索能力は大変なもので、いったん本気になられたら丸裸にされてしまう。良い意味でのマスコミ学やコミュニケーション学を市民が身に着けていかねばならない。日本語なので今は国内だけの炎上だが、世界的には英語で一瞬にして情報が全世界に伝わって反応されてしまうのである。 2015/09/18

イチゴタルト

1
「SNSが発達して、個人が他人を殺し得る武器を手に入れた」と書かれている。たしかにSNSの影響力は凄い。しかしSNSで話題になったものを週刊誌やテレビで報じるから さらに大騒ぎになるのではないか?2017/01/05

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