内容説明
誰もがSNSを使い発信できるようになった現代。創作においても、それらを題材にしたサイバーミステリという作品群が多数生まれている。小説の内容をトリックとともに解説、あわせて楽しみ方を紹介!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
不見木 叫
10
「サイバーミステリ」評論書。サイバーミステリとは、簡単に言うとインターネット空間で起こる事件を扱ったミステリである。サイバーミステリと従来のミステリは何が違いどこが共通しているか、といったことが書かれていて、サイバーミステリという新ジャンルに興味が湧いてくる内容でした。巻末のブックガイドも参考になりました。2015/07/31
スプリント
5
共著者の方々の作品は読んだことがないため置いてけぼり感がありましたがサイバーミステリという新しいジャンルの代表的なプロットやトリックなどはよく理解できました。巻末に紹介されている本を探して読んでみようと思います。2015/07/30
gentleyellow
4
クイーンあたりでミステリの分析が一番流行った時の操りみたいな考え方を、デジタル化に対応させてみたら、それはそれで変な状況が生まれますよという話。面白くなくはないが……「そんな大変だと思うならミステリ以外書きゃいいじゃん?」という身もふたもない感想が常時ついて回った。はてなにでもエントリ書いたらアクセス増えたろうな程度の話で、正直2章だけあれば。……まあ、あれよ、サイバーミステリとかいう造語、インターネットやデジタル化はサイバーとは違うんだからやめようよ。SFミステリの話を期待してたSFファンの感想ですけど2015/07/31
飯田一史
3
実作者・一田氏による論点整理が秀逸。ネット空間では「データがコピーでき、どちらがオリジナルか判定が困難。偽装もできる」、「黒幕以外にサイバーカスケード的に、あるいは無自覚にネット上の不特定多数が情報のコピーや流出などに参加しうる」、「物証=データはコピーや偽装ができるため、捜査側は実は状況証拠しか手がかりがない→したがって犯人に状況証拠まで偽造されると誘導されやすい(捜査側が不利)」などなど、「偽の手がかり」や「操り」といったタームににピンとくるミステリ好きには有益な本では。後半ややまとまりに欠けますが…2015/07/01
ともりぶ
2
サイバーミステリというジャンルの解説書。確かに一昔前ならハッカーと国家や企業など限られた人が関わる犯罪だったけど、今は誰でも巻き込まれる。明日は我が身で気をつけなくちゃと思わされるこのジャンルは好き。2022/04/09
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