内容説明
カンボジアで、内戦の時に埋められた地雷を、現地の人と共に掘り起こしながら、地域復興に携わる日本人がいます。その活動が実を結び、地雷被災は減少し、地雷原だった場所から大豆の芽が出ています。現地から送る、苦難と喜びのドキュメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
42
劣化ウラン弾やクラスター爆弾などが非人道兵器と称されるが、兵器に人道も非人道もないと思う。人を殺傷すること以外に目的がないそれらは日々多くの命を奪っている。地雷もそうだ。どこにあるのかわからない、処理するのにも人の手が必要だ。見えない分、たちが悪い。著者は自衛隊を辞めたあとカンボジアで地雷処理を通して地域復興に取り組む。現地の人々と協力しながらの地道な活動だ。このような活動こそ積極的に国として取り組んでもよいのではないかと感じた。図書館本。2015/10/25
♡kana*
13
途中まで。 なんだか、こういう人をみると、がんばろーっていう気持ちの後に、全然ダメだ私っていう気持ちになる...。2015/12/21
calaf
5
地雷処理のプロと比べれば速度は遅いとはいえ、地域住民が参加することで、いろいろな副次的な効果が現れてくる...それはプロとの速度差以上の価値あるものかもしれない...2010/08/29
takao
3
ふむ2024/04/23
ケケ内
3
プロが地雷を除去してハイじゃあまた来ます、というものではなく土地に住んで現地の住民とともに復興に携わるという点がおもしろかった。ただ、井戸にしろ学校にしろ「従来のやり方ではいかん!日本ナイズしろ!さもなくば帰る!」という方法には疑問を覚えた。デング熱やマラリアのない環境と、文明化。彼の行ったことの影響について考えさせられた。2015/08/16