内容説明
ICT(情報通信技術)を使って時間と場所にとらわれない働き方を提唱するテレワークは、クラウドの浸透やデジタルネイティブの登場により新たな段階を迎え、地方創生をはじめとする日本の社会的課題や、人材不足などの企業の経営課題を解決する手段として、今改めて注目されています。本書は、日本テレワーク学会がまとめたテレワークに関する政策提言に加え、テレワークがもたらす社会変革のシナリオを解説します。トランスボーダー社会とは、男性と女性、若者と老人、職場と家庭などさまざまな「境界」を越えるという意味であり、本書の提言の目指すところを表しています。
目次
第1部 テレワークで変わる社会
第1章 新たな価値創造の仕組みづくり
1-1 いま、求められるテレワーク
1-2 改革の起爆剤となるテレワーク
第2章 求められる改革
2-1 求められる制度改革
2-2 ワークプレイスの変革
2-3 求められるマネジメント改革
第3章 現実となるトランスボーダー社会
3-1 進展するトランスボーダー社会
3-2 トランスボーダー社会で何が変わるか
3-3 トランスボーダー社会の前提
3-4 人間が変わる
3-5 活動が変わる
3-6 空間が変わる
3-7 トランスボーダー社会実現のためのクラウドソーシング
3-8 トランスボーダー社会の主役たち
第4章 将来に向けての提言
4-1 基盤整備改革
4-2 マネジメント改革、文化や風土の改革
第2部 テレワーク学会座談会
テレワークの歴史をふり返る
テレワークの存在意義とは何か
これからのテレワークの発展をどう考えるか