高学歴社員が組織を滅ぼす - 「脆弱なマネジメント」と「暴走する現場」の失敗の法

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高学歴社員が組織を滅ぼす - 「脆弱なマネジメント」と「暴走する現場」の失敗の法

  • 著者名:上念司
  • 価格 ¥1,400(本体¥1,273)
  • PHP研究所(2015/07発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569825250

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内容説明

どうして「優秀」と呼ばれる社員、「高学歴」社員が、組織をダメにし、会社を潰してしまうのか? 著者は、そのような組織を滅ぼす「高学歴社員」の特長を、次のように喝破する。何も考えず、ただひたすら「対昨年比」で無理な計画を要求するので、現場が疲弊の極みとなる。半人前の管理職を量産するだけの人事ローテーションで、利益を生み出せぬ「情報弱者」の経営陣ばかり育て上げる。成果主義の誤ったインセンティブ設計で、モラルダウンと不正ばかりが横行する。本来、日本の「現場」は優秀なのに、あまりに「脆弱なマネジメント」にブチ切れて、やがて反乱へと至る……。「あるある」と笑いつつ、やがて背筋が寒くなり、目からウロコが落ちて、そして最後に勇気が湧いてくる「最強の組織論」!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろき@巨人の肩

29
人間が本能として持つ変化への恐怖心・抵抗心が著者の言う「現状維持バイアス」なのだと思う。組織は、このバイアスを持たない天才的起業家により拡大し、絶頂期に導かれる。次に成熟段階で「現状維持バイアス」を持つ秀才が集まり、組織を硬直化して衰退が始まる。これが組織の栄枯盛衰の真理なのだろう。日本の偏差値主義教育や就活システムがこの負の連鎖を加速していると納得。いかに社会全体での新陳代謝を上げるかが重要なのだろう。具体例の成否とその根拠について著者の持つ大きなバイアスにより、問題の本質に迫りきれなかったのが残念。2016/07/06

中年サラリーマン

13
タイトル通りエリートを斬りまくるが結論が「腐った組織は変えられない、変えるなら腐った組織のルールで結果を出して発言権を高めるしかない」ですと。んなこと言っちゃったらエリートを切るクダリが居酒屋のサラリーマンの愚痴と変わらなくなっちゃうんでないかい?で最後に、でも頑張んなきゃな!で終わるというあの感じじゃん!読者に何を提供したかったのかイマイチ謎な本でした。2015/06/20

ネコ虎

9
 上念司氏が最近冴えない理由がわかりました。彼はリフレ派で金融緩和すれば簡単にデフレ脱却できると主張し、財政出動、公共投資不要論を唱えていたんですね。この本は1年前に書かれていて、日銀黒田バズーカでやっとデフレ脱却できると喜んでいました。しかし、実態は惨憺たるもの。金融緩和だけでデフレ脱却できないことがばれてしまったわけです。これまでこの方を買い被っていたようで、規制緩和を唱えたり、田中角栄を新自由主義者と言ってみたりと訳わかりません。この本も平板過ぎますね。成果主義批判だけは首肯できましたが。2016/07/11

まゆまゆ

8
会社のなかで自分にとってローリスクハイリターンなことを好む人が増えたのはなぜなのか。学歴社会のなかで会社もランキングされるという中で、低リスクを好む高学歴で保守的な人々がこぞって入ってくるからなのか、という視点。変化を恐れずリスクをとってでも変化しなければいけない時が組織にとって必ず来る。そのときに適切な改善をしないとこうなる……という失敗事例を紹介するも、うーん。なんか消化されないなぁ…2015/09/17

hk

5
「社長、あの男は経営コンサルタントなどといった瀟洒なモノではありません……あれはただの『占い師』です!」 とは例えそれが事実であっても、なかなか口に出せる台詞ではない。 身の保身、現状維持バイアス、安定志向、馴れ合い、序列意識、学閥…等によってマネジメント側が硬直化してしまうことがままある。経営サイドが「ローリスク・ハイリターン」の責任回避姿勢をとれば、「ハイリスク・ローリターン」で割を食うのは常に「現場」だ。当面は現場側の獅子奮迅の健闘によって組織全体は維持出来るかもしれない。だが、そこで更に幹部側から2015/12/06

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