内容説明
著者は、吉野・金峯山寺1300年の歴史の中で2人目となる大峯千日回峰行満行を果たした大阿闍梨である。大峯千日回峰行は、1日48キロの山道を16時間かけて年間4ヵ月、定められた期間に吉野山から大峯山までを往復するという、9年もかかる修行である。一旦、どんなことがあっても、途中でやめることはできない。もし万が一これ以上行が続けられないと自己判断したときは、所持している短刀で腹を切って行を終えなければならないという、厳しい掟がある。本書は、そうした超人的修行を成し遂げた塩沼氏が、日々をどう刻んで生きるかを、やさしく説いたものである。塩沼氏は、自身が住職をつとめる慈眼寺で、毎週日曜日の護摩のあとに法話を行うが、本書は、そこでの話を土台にしてまとめられたものである。人生とは何か、生きるとは何かということが、難行苦行を超えた著者の言葉から明らかにされる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさみ
1
生かされてる、させていただいているという気持ちを大切に。謙虚に感謝。2024/08/06
ロータス
1
仏教徒ではないので仏さまの教えに関しては疑問に思うところもいくつかあったけれど、優しく語りかけるような文章がすーっと心に入ってきて「今を生ききる」ことの大切さがよく理解できた。戻らない過去を悔んで沈んだときにまた読み返したい。2014/12/11
UFO_TypeR
0
1300年で2人しか達成していない大峰千日回峰行を行った著者に興味を持って読んだ。やはり、何事にも感謝し、謙虚に日々を精一杯勤めていくことが大事。「人間関係こそ 、人として生を受けた私たちに与えられた 、最も大切な修行」「「自分なりに 、精一杯努力しているつもり 」の努力のレベルと 、人が望むレベルが同じでなければ 、人の心を感動させることはできません 。」「頭で考え 、理論で甲乙をつけ 、批判し合う前に 、一時代を担っている自分が 、どう人生を刻んで 、次世代の人たちに実践で示せるかどうか 。」2016/08/25
ゆかりん☆
0
千日回峰行を満行された大阿闍梨様の著書は何人か読んだことがあるが、この方の言葉が一番心に響いてくるし、実践したいと思い、自分の至らなさも素直に反省することができます。2014/04/15
Taro
0
色々考えさせられる本。困った時、迷った時にゆっくり味わって、また読みたいと思いました。2013/11/20
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