小学館文庫<br> 読んでいない絵本

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小学館文庫
読んでいない絵本

  • 著者名:山田太一【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 小学館(2015/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094061758

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内容説明

読む愉しみが溢れる〈物語の世界〉。

1950年代と現在の東京を往還し幻想的な物語が展開する「あの街は消えた」と「読んでいない絵本」、さらに老人の白昼夢のような時間を描いた「少し早めのランチへ」(以上短篇小説)、ビジネスマンの一日に流れ込む一瞬の幸福と死を切り取った二篇のショート・ショート。全国でロングラン、好評を博した俳優座の名舞台、家族の再生を描いた傑作戯曲「黄金色の夕暮」、芸術祭優秀賞、菊島隆三賞を受賞したテレビドラマのシナリオ「本当と嘘とテキーラ」。多彩な作品を一冊にまとめた魅惑の山田太一ワールド。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

団塊シニア

47
表題作「読んでいない絵本」昔下宿していた家を訪れる主人公、私にも同様な経験があり、作品同様、マンションが建っていて周囲の風景も一変していた、ただ本書ではそこに住んでいたのが隣の家で早死にした男の妻というところが不気味さと余韻を残すエンディングが興味深い。2015/07/27

katsubek

14
ドラマ「早春スケッチブック」を見て、「スゴイ」と思った。後に、戯曲で読んで、影響を受けた。「例えば……」というト書きは、自分で脚本を書くときに使った。……さて、本書。うむ、やはりスゴイ。セリフが、言葉が一つ一つ息づいている。「間」を想像しながら読む楽しみを与えてくれる。シチュエーションの確かさもさることながら、登場人物の生活がうかがえる表現力に感服。大切に読みたい作品である。2015/07/23

katsubek

10
小説もよいが、やはり、シナリオの面白みと迫力に脱帽である。ルールに対してどう対応していくかという根源的な問いをも含んでいる作品群である。もちろん、そこには家族という問題もまた、積まれていて、深く考えざるを得ない構成となっている。きっと、また読みたくなるにちがいない。そう、また読もう。2016/11/18

coldsurgeon

3
いろいろな人生を振り返ると、このような物語になるのだろうか。2015/07/12

cof

2
空港で購入し、旅先で読了。以前にも脚本集を読んだことがあったが、場面がありありと浮かびおもしろかった。山田太一の物語の、完全な善人も完全な悪人もいないところにとても惹かれる。著者本人がモデルかと思われる話も、主人公に必要以上の卑下もなく、美化もない。解説が湯本香樹実で、同じようなことを言っているところがあって、それもうれしくなった。2015/08/21

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