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内容説明
認知症高齢者から生きる意欲を無自覚にもぎ取る家族。
咀嚼する力も気力も奪い
高齢者を廃人にした主因「胃ろう」を外すべく、
無資格、無所属の若き熱血介護士が挑む。
2003年から11年間、講談社青年漫画誌にて連載してきた
介護漫画の金字塔「ヘルプマン!」。
第40回日本漫画家協会賞大賞受賞の本作は、
これまでに、認知症の当事者目線から見た「認知症編」や
高齢者の性問題を扱った「高齢者性問題編」、
定年退職後の人生を描いた「セカンドライフ編」など、
高齢化社会の実情を様々な角度から描いてきた。
2014年末、週刊朝日に移籍し、
新生「ヘルプマン!!」として待望の単行本化!
【目次】
第1章 フリー介護士現る!
第2章 やりきれない思い
第3章 “怪しい男”
第4章 介護詐欺!?
第5章 やってきた“お友達”
第6章 “ガンちゃん”の過去
第7章 “大穴狙い”に向けた一歩
第8章 “生きる意志”とは
第9章 回復の“スイッチ”を探して……
第10章 “ひと口”食べさせたくて
第11章 思いがけない“瞬間”
第12章 決めるのは誰だ!?
第13章 希望に向けた第一歩
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
*すずらん*
80
祖母が最期は胃瘻をした為、私にとってとても大きな問題です。生きる為の力を付ける為なら二重丸。しかし命の灯火が消えかかっている患者に施すと、ただ苦痛を与えるだけになりかねません。装置によって死に損ない行き長らえる。これは患者にとっても家族にとっても拷問に等しい筈。でも胃瘻は外す事ができます。二度と飲食ができないという烙印ではないのです。きちんと訓練をし自分の意思と力で食べ物を摂れた時、患者はきっと生きる力を取り戻します。その過程をお手伝いする事がどれだけ大切か。真の看護というのはこういう事なのだと思います。2015/08/03
むーむーさん
11
誤嚥性肺炎の原因が飲み物食べ物ではない事が大半だというけど本当かな。2016/03/19
すぱちゃん
8
老人介護漫画の金字塔「ヘルプマン!」の続編。本巻では胃ろうになった高齢者が経口食に復帰できるか?がテーマ。スタンドプレーが過ぎ、介護職からつまはじきにされた主人公百太郎。個人的に介護を請け負う仕事を開始しますが、皆怪しがって頼もうとしません。そんなさなか胃ろうの老人を持つ家族と出会います。百太郎は認知症でもあるじっちゃんを笑顔にするため、好きだったカツ丼を食べさせます。登場する仁は「介護ほどドラマチックでダイナミックで喜びや幸せが凝縮された世界はふたつとないのに、その宝を皆ドブに捨ててる」と。良き友ですね2019/08/03
ネギっ子gen
7
介護漫画の金字塔であり、第40回日本漫画家協会賞大賞も受賞している作品なのに、朝日に移ってからの凋落ぶりはどうだろう? いや、内容・質のことではない。要は、全然売れてないじゃないですか、ってこと。大規模書店にだって置いてやしない。移った直後で言えば、この移転後の第一作。読メの登録者数を見れば、期待値含め健闘しているのがわかる。なのに、直近の『取材記3』の登録者数の悲惨なこと。この漫画が、現在いかに読まれていないかという証左だ。『週刊朝日』に連載中なのに!内容はとても良いのに! 結局、販売側の問題だと思う。2020/04/03
けい
7
うるうる!頑張れ百!これからの高齢化社会しっかり考えないとね。2015/10/12