内容説明
死ぬか生きるかの極限状況を科学する!どのくらい高く登れるか、どのくらい深く潜れるか、暑さと寒さ、速さなど、肉体的な「人間の限界」を著者自身も体を張って果敢に調べ抜いた驚異の生理学。
1 ~ 1件/全1件
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とくけんちょ
53
高さ、深さ、暑さ、寒さなど極限状態で人間がどこまで生きることができるのかを体のメカニズムを解説しつつ、限界に迫る。科学的な根拠に基づいて考察するので、やや難解な部分はあるものの、割り切れば純粋な読み物として楽しむことができる。ただ学ぼうとすると難しくて、途中で嫌になりそう。最後は極限状態で生存する生命にも触れ、私は最後まで楽しめた。2022/10/01
びす男
53
死に際の「走馬燈」は、生き残るための手がかりを脳が探している現象らしい。真偽はさだかでないが■この本の内容を、いつか土壇場で思い出すのだろうか。高山や深海、高低温、宇宙といった特殊環境に人間はどう耐えるのかを、生理学の専門家が解説している■血液や肺、脳といった器官が外部条件にどう反応するか。仔細な解説と、血液の気泡や「窒素酔い」など、初耳となる現象の数々が興味深い■飛行機の窓が割れたら30秒で気を失う。冷たい海に放り出されたら、泳がない方がいい――。できれば無縁でありたい知識だが、読んで得した気にもなる。2021/08/12
ビブリッサ
53
可愛い装丁なのでフラっと読んだら、結構ボリューミーでしっかりした内容に引き込まれてしまいました。特に高さと寒さの限界の項が私にとっては興味深かったです。極限の地・状況で生命維持のため神がかり的な仕組みで乗り切ろうとする人間の身体。細胞レベルでのエマージェンシーへの対処に、自分の身体に備わっているものとはいえ、なぜか感謝と尊敬を感じてしまいます。そんなに凄いのね、私、、、お酒を過ごすこと、時々。ケアを怠ること、しばしば。動けるうちは大事にメンテして動いておこうと思える読後感です。2017/03/09
ntahima
51
酷暑の頃、エアコンのない灼熱部屋で、些か自虐的な気分で第3章の“どのくらいの暑さに耐えられるのか”から読み始める。一応の目的を果たした後は読んでは積み、積んでは読みで随分時間がかかった。1~4章で高山病、潜水病、熱射病、凍傷などの生理メカニズムが説明されており興味深い。第5章“人間はどのくらい速く走れるのか”ではM・グリーンの当時世界記録100m9秒79が紹介されているが、具体的な限界数値については記されていない。9秒60なんて予言しなくて良かったね。最後の第6章及び7章は宇宙に関して。宇宙は私の大好物!2012/09/04
蘭奢待
48
人間の生理学、生物学的に、気圧、熱さ、寒さ、スピード、高度など、現実に即して色々な側面から論証する。かなり興味深い内容だが、全体的に淡々としすぎており、また冗長な部分あり。 寒さの章で、人間は冬眠をしない時点で動物的に退化しているというような意味の文章があるが、文明により便利快適になりすぎた現代は人間を、その能力を蝕んでいるように思えてならない。 宇宙飛行士の宇宙船の中、無重力の世界での叫び出しそうな苦労を初めて知る。また、南洋上空の宇宙線ホットスポットの存在は知らなかった。2019/09/16
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