文春文庫<br> 最終講義 生き延びるための七講

個数:1
紙書籍版価格
¥825
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

文春文庫
最終講義 生き延びるための七講

  • 著者名:内田樹
  • 価格 ¥815(本体¥741)
  • 文藝春秋(2015/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167903893

ファイル: /

内容説明

学びの本質をとく、感動の講演集

神戸女学院大学退官のさいの「最終講義」を含む、著者初の講演集。学校という場のもつ意味、学びの真の意味が立ち上がる感動の書

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

70
文庫化により再読。文庫化された先生の本では最高傑作だと思う。文学を研究することの意義をわかりやすく肯定していただいて、とても励みになった。人として学んでいくことは素晴らしいこと。教育論としてとてもよかった。2015/08/03

ちさと

37
「教育の効果は数値化できない」という部分に共感すると共に、目に見えない効果を0査定してしまう自分を反省しました。「子供が何のために勉強するかと質問するのは、提供される商品を査定しようとまじめに等価交換に励んでいるから」にも納得。資本主義のありように体質的に慣らされてきている大人を見て育つ子供。消費者マインドが身体化してるんですね。愛とか、献身とか、言葉にすると白々しく感じるものを大切にしたい、と思っているのだけれど。内田先生の30数年間全力を尽くした訓練と研究の究極の目的も、本書で明らかにされていました。2019/02/18

おさむ

35
2011年1月の神戸女学院大学での最終講義がキモだが、前後する時期の様々な講演も興味深い。通底するのは、教育の効果は数値化できないからこそ市場化してはならない、というメッセージ。「教育とは子どもを葛藤のプロセスにたたき込むことに尽きる。単一の価値観や言葉遣いにしがみついていては、自分の経験を説明できないという葛藤に」。学ぶということ、知的好奇心とは、という命題をここまで腑に落ちるカタチで提示してくれるのは内田センセイしかいませんね。太宰治の作品がぱくり(憑依としているが)が多いというトリビアは初耳でした。2021/03/23

かっぱ

35
内田氏は阪神淡路大震災の後にヴォーリズ建築である神戸女学院大学の校舎で瓦礫撤去作業をしていて、巨大な生き物が深手を負ってうめき声をあげているように感じたと言う。ヴォーリズ建築は学び舎としてとてもよくできていて、音響がとてもよくて教室での声の響きがとてもよい。また、教室内が暗いことで、外に出た時の明るさが強く感じられ、ブレークスルーのような感覚が持てる。そして、隠し階段、隠し廊下、隠し扉などがあり、学ぶという行為そのものをこの建物が体現している。おもしろい発想だ。実際にそうなのだろうと思う。2015/07/05

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

26
▼内田氏の神戸女学院大での最終講義ほか、他所での講演などが記録されている。▼「当たり前」、「鈍感」であった事柄をひっくり返される、そんな気分になりながら読み進めた。▼若いフランス文学の研究者の論文の中身が、研究のコンテンツではなく、自分の努力についてのアピールになっていたという話は興味深く読んだ。また、弱者支援のあり方などについての意見が述べられているが、その考えの背景にキリスト教的な思想があるようにも感じた。▼神戸女学院のヴォーリズの建物の事や複数の教授の名が出てきて、大学の暖かい雰囲気が伝わってきた。2023/06/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9712686
  • ご注意事項