クリムゾン・ルーム

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クリムゾン・ルーム

  • 著者名:高木敏光
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • サンマーク出版(2015/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784763198235

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内容説明

2004年に制作されたWEBゲーム“CRIMSON ROOM”は、のべ5億アクセスを得た「怪物ゲーム」だった。
 後に「密室脱出ゲーム」と呼ばれるジャンルの先駆けと言われる。
 プレイヤーは見知らぬ赤い部屋に閉じ込められていて、そこから脱出するのがミッションである。

 この小説作品『クリムゾン・ルーム』は、ゲームの謎解き本ではない。
 主人公の「高木敏光」(著者名と一致しているところに虚実の皮膜がある)は、札幌に在籍する『株式会社β』に勤めているクリエイターだが、30代も半ばとなり、制作意欲の枯渇を感じている。その事実を、連夜の深酒やギャンブルで誤魔化す日々である。
 違法カジノバーのバーテンダー「マリアンヌ」や、秘密クラブのホステス「桐子」らとの出会いや、交際がある。彼女らはまるで正反対の要素を持つが、それぞれの信念で自立した女性だ。
 そんな中、高木は「K」という若い男から一通のメールを受け取る。ひょんなきっかけから、Kと会うことになった高木は、彼の中にある種の若々しい天才を見出す。
 高木はKをゴーストライターとして、クリエイティブ界全体への現役復活を目指し、それは成功したかのように見えるが……。
 もの作りの歓びと苦しみ。尊敬と嫉妬。盗作と剽窃。偽名と匿名。世代の転換――製作者にとっての悩みは、いつまでたっても永遠のものだ。

 本書は“CRIMSON ROOM”の作り手である著者・高木敏光が、自ら書き起こしたサスペンス小説である。どうか、フィクションの世界で、密室に閉じ込められてみて欲しい。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

柏葉

3
「クリムゾン・ルーム」というネットゲームの制作秘話のような物語。はじめの2~3ページより、脱出ゲーム小説だと思っていた。いつゲーム展開になるか待ちかまえながら読み進めていたんだけれど、途中でどうやら違うようだと気付いた。かつて天才ともてはやされた中年男性が、仕事をさぼって女性と遊ぶ話と言っても嘘ではないはず。根性で読破。「クリムゾン・ルーム」でググると、今でも無料でゲームが遊べる。2011/11/03

レイコ

1
まさに、オトコのエンタメ小説。稼ぎがいいとはいえあの金の使いっぷり、酒の飲みっぷり、仕事っぷりは世の男の憧れ?そしてどんな事態に陥ろうとも、優しく厳しく救いの手を差し伸べてくれる女たち。何となく若い時の勝新太郎のイメージ。平成令和でここまで豪胆な男はなかなかいないわー。Kの部屋の件はオカルト臭もして非常に興味深かったけど ちょっと物足りない…とはいえ自分には縁のない世界が垣間見れて 楽しかった。2019/11/03

PSV

1
後半は良かったけど・・・  40点2009/06/23

遥かなる影エミネム

0
この作家の文体。唯一じゃないのかな?つまり好き。 登場人物の彼女達と裸で寝るだけでセックスがないのが何故なのか気になる。2015/01/20

beta_chelsea

0
同名ゲームをずっと前にやったことがあったので、それを思い返しつつ読了。しかし、読み終わって一番プレイしたくなったのはビリジアン・ルームだったw ゲームを知らないと小説の面白さは半減してしまいそうだが、読了前後にゲームを再チェックするのが中々楽しい。2011/09/29

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