黒霧島物語 宮崎の弱小蔵元が焼酎王者になるまで

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黒霧島物語 宮崎の弱小蔵元が焼酎王者になるまで

  • 著者名:馬場燃【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 日経BP(2015/06発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784822279189

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内容説明

「黒霧島」はなぜ日本一の焼酎になったのか?

500年の伝統産業である焼酎業界において、1998年発売の芋焼酎「黒霧島」を武器に、全国トップの酒蔵になった霧島酒造。宮崎県第2の都市、都城市を本拠とする霧島酒造は創業100年の歴史を誇ります。ところが、芋焼酎では本場の鹿児島県の薩摩酒造が造る「さつま白波」の後塵を拝し、麦焼酎でも後発メーカーの大分県の三和酒類の「いいちこ」に追い抜かれます。宮崎県では6割のシェアを握る酒蔵であるにもかかわらず、1990年代までは県外で誰も知らないマイナーな酒造会社の1つでした。

ところが3代目に代替わりすると、快進撃を始めます。2代目の先代社長は品質にこだわるあまり、営業があまりにもおろそかでした。そこで、まず都会でも受け入れられる「芋臭くない」という画期的な芋焼酎「黒霧島」を開発し、九州最大都市の福岡を皮切りに、広島や仙台の中規模都市でのドブ板営業を進めました。結果、今や東京のコンビニや居酒屋に「どこにでも置いてある商品」として広く認知されました。

背景には、知られざる営業の努力や生産革新、大規模な設備投資があります。現在は年商600億円弱に達し、売り上げをデフレ下で7倍伸ばしました。そんな中小企業は、実は日本にほぼありません。老舗酒蔵がどう再生し、なぜ日本一になれたのか。その全過程を描きます。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふ~@豆板醤

24
初めて飲んだ焼酎が白霧島、初めて二日酔いしたのも白霧島、初めてお父さんと晩酌したのは黒霧島で、、何かと思い入れのある焼酎かも!と思い気になってた本。宮崎県都城市の霧島酒造の成長物語。芋焼酎の製造秘話や地域創生なんてテーマも含みつつ。製造に10年かかってたとは!知らなかった~、次からもっともっと味わって飲まなきゃ(笑)2016/07/15

幹事検定1級

21
クロキリの愛称で今や芋焼酎の定番となった黒霧島の開発秘話。確かに自分が飲み始めたころは黒霧島という銘柄は都内に出回ってなく、10数年前から見かけるようになりましたね。その販売戦略、商品への熱い情熱、本を通じてその一端を感じることが出来ました。また、最近は赤霧島も年2回の発売時にそれほど労せず入手できますが、数年前はなかなか手に入らなかった貴重な銘柄。そして今や茜霧島といった希少銘柄を飲むことを一つの楽しみにしております。その二つの銘柄が二人の女性によって誕生したことを知り驚きました。(図書館本)2015/08/06

スプリント

13
焼酎ブームの後押しがあったとはいえ売上を7倍にした超成長企業の歩みが書かれています。2015/10/31

Mik.Vicky

12
いつの間にか、『クロキリ』という銘柄が有名になっていてなんとなく気になっていた。上司と食事会の席で、何が違って『クロキリ』の売上がこんなに増えたのかという話題になって、興味を持ったので読んでみた。内容的には特段変わったことをしたような印象はなかったが、改善を重ね、正しいと思われることをしっかり実行してきた結果だったようである。地方にこのような企業が存在し、地方の活性化に役立っているという事実にはとても嬉しくなった。それに美味しいし・・・2016/05/23

ペンギン伊予守

9
日経ビジネスの記事「黒霧島5,000日戦争」で読み、語り継がれる傑作のレベルの面白さだったので、単行本になったのをすぐ読みました。戦略とか、ストーリーとか、余計な飾りは必要なく、ただただ読んで惹き込まれます。2015/06/25

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