角川文庫<br> 椿姫

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角川文庫
椿姫

  • ISBN:9784041031940

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内容説明

美貌の高級娼婦マルグリットはパリの社交界で金持ちの貴族を相手に奔放な生活を送っていた。だが、青年アルマンに出逢い、彼女は初めて「愛」というものを知る。パリ近郊の別荘に駆け落ちした二人だが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セロリ

50
高級娼婦のマルグリットとアルマンの恋物語。お互いに愛し合っていると訴えても、親からみれば娼婦と息子の付き合いなど許せるはずもなく、バレた時点で親の介入による別離は避けられない。他の男に乗り換えたと言って身を引くマルグリット。それを真に受けたアルマンの復讐には、呆れた。これは立派なストーカー行為では?そうやって酷い目にあわせておきながら、マルグリットに会うと愛の言葉を吐くっていうのは、まさにDV男のやり口だ。有名な海外の小説だから、私に読めるかなと構えていたけど心配無用だった。面白かった。解説も読むべき。2022/12/07

イノ

22
幼く情けなく嫉妬深い青年貴族と今を華やかに生き急いでいる娼婦の物語。悲恋だけじゃ終わらない。    巻末の解説がまた面白く、当時の時代背景や話題なった理由が語られ面白さが2重3重に深みがでて必見です! よくここまで包み隠さず書いたなとそういう意味でも驚いた!   オペラや映画でさらに昇華されているらしいが小説の方が好き。久々に魂の震える1冊。2017/11/29

ココロココ

15
猫町倶楽部・名古屋月曜会の課題本。これが純愛なのか。作者の自伝のようなものなのか。ネタバレせずに感想を書くのは難しい。今みたいに携帯がない時代だと、手紙を書いて使いの者に渡して、返事をもらうのね。昔の人は大変だ。2015/10/04

だい

13
金持ちに貢がせ優雅な生活をしながらも、心を閉ざした娼婦マルグリットだが、彼女のすべてを認め愛し続けるアルマンに少しずつ心を開いていく。いつも白い椿を身につけていた椿姫。最後の手記には聡明さや誠実さが感じられるが、娼婦という事実は社会的に厳しい立場であった事を思い知らされる。また、誰かに愛されたいという寂しさをアルマンに求めたのではないかと悲しくなる。しかし、お互いを命がけで求めあう、人を愛するという事はこんなにも素晴らしい。2016/03/07

まこ

12
完全にアルマン視点で話が進むためいくつかのエピソードが盛って描かれている可能性があり、他の人物の考えが読めない。マルグリットが遊びでアルマンと付き合ってるとさえ見えた。終盤のマルグリットの手紙で彼女の愛が本物で相手のために身を引くヒロインとなる話の仕掛け。主役のアルマンとマルグリット、主役の交際を反対するアルマン父とプリュダンスを比較してみると面白い。どっちも女性がひどい目に遭って一方で男のほうは・・・似た者親子だね2021/02/14

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