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内容説明
学園の一匹狼・ヤケッパチこと焼野矢八(やけの・やはち)の体から、突然女の子のエクトプラズムが「生まれ」た。ヤケッパチの父親の持つダッチワイフに憑依した彼女は、マリアと名づけられ、ヤケッパチといっしょに生活をするようになる。やがてヤケッパチにも恋心がめばえ……。1970年の作品発表時・異色の性教育漫画として話題にもなった学園コメディーの秀作!<手塚治虫漫画全集収録巻数>・MT268『やけっぱちのマリア』第1回収録 ・MT269『やけっぱちのマリア』第2回収録 <初出掲載>・『やけっぱちのマリア』1970年4月15日号~11月16日号 少年チャンピオン連載
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
S.Mori
12
主人公の分身マリアの描き方が素晴らしいです。彼女は焼野が生み出した生霊で、ダッチワイフに入り込んで人間のように生活を始めます。このように書くとオカルトめいて聞こえますが、そんなところはありません。コメディータッチの作品です。性教育の要素がさり気なく織り込んであります。説教臭い点がない所がさすがです。お色気シーンもあるのですが、色気よりもマリアの可憐さが目立ちます。マリアの最期は哀れですが、その場面には人間が成長する時の哀しみが表現されていると思いました。2019/12/22
アーチャー
10
手塚氏と漫画界周辺にいろんな雑音があった時期の作品ということもあって、著者自身”やけっぱち”の心情で描いたらしい。時代を感じさせるネタも多くあり、決して手塚氏の本領発揮作とは言えないが、こういった性問題をあっさり描く力量はさすがだと思う。2012/10/21
ふろんた
6
性教育を題材にした漫画らしい。批判を浴びること覚悟でやけっぱちで描いたようだ。2016/05/21
まご
6
45年前の作品。ヒゲオヤジなどの脇役を他の作品で何度も登場させる手法が始まっている。途中でリアルな説明が入る手法も手塚治虫らしい。内容は、性教育。ただし、ストーリーもラストも中途半端ではある。ま、初期の作品なので仕方が無い。この作品が、「ふしぎなメルモ」の走りであったというのは、初めて知りました。2015/07/08
ホームズ
5
性教育漫画ってことですがまあそれなりに楽しめたかな(笑)何回も読んでみようって気にはならないけど(笑)2010/06/14