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内容説明
日本のいままで得意だと思ってきた品質・機能がもはや競争力にならなくなった時代、いま求められるのは、消費者の価値観を深く追求すること。そのために必要な技術とはなにか? 日本にあって他国にはない良さとはなにか? 日本を代表する工学者が、これからの日本の産業の方向性を考える渾身の論考! (講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kiyoshi Utsugi
31
著者の畑村洋太郎氏は、「失敗学のすすめ」で有名な方。 ・日本の状況 ・日本がこれから意識すること ・日本の生きる道 今後、日本がやらなければいけないことは、 ・考え方を変える ・からくりを変える ・教育を変える としています。 この歳でオバマ大統領が言ってたchangeは厳しいですが、やらなきゃなと今更ですが思いました。 それと、からくりを変えるのところで触れられていた「マイナンバー制度」ですが、遅ればせながら昨日総務省から送られてきた手順に従ってカードの申請してみました。😅2022/09/04
異世界西郷さん
24
幕末の洋式兵装に対する刀槍での戦い、太平洋戦争の機関銃に向かっての銃剣突撃、そして世界が変化の途上にある中での技術大国という時代錯誤の自負心。歴史上、何度となく日本人が繰り返してきた過ちを今また犯そうとしている状況には焦燥感を禁じ得ません。日本の企業が世界に対して勝っているところ、劣っているところが詳しく書いてあり分かりやすかったです。今日、世界中で特に中韓に対して劣勢に立たされているのは日本に出来ないことがあるからではなく、やろうと思えば出来るのにやってこなかったからなのではないかと思えてきます。2016/06/02
犬こ
21
高度経済成長期の技術の日本。その考えをいまだ引きずる日本にメス。中国、韓国も技術では十分に成長しており、技術、品質の謳い文句では、製品が売れない時代。グローバル化の進展、特に外貨で稼ぐ日本にとっては、各国の文化、予算事情などその国政に応じ、製品提供、提案をしていく必要があること、ひしひしと伝わりました。2017/01/19
きーさん
17
工学博士らしいロジカルな展開で、日本の現状(変化した状況)→日本が意識すべきこと→日本の生きる道(著者の提言)が語られる。「日本の技術力は素晴らしい!」と手放しで褒め称える風潮の中で、「ものづくり」畑の専門家の考察に触れられるのは興味深い。現地に行き、現場に触れ、現人(現場の人)の声を聴く…「三現主義」を忘れてしまったのは製造業だけでない。メディアや行政など、東京本部仕様を他に押し付ける現象は、別の業界にも蔓延しているように思える。「価値」の転換については哲学者との対談など別冊でもう少し話を聞いてみたい。2015/10/08
Francis
9
読んでみて頷ける点が多かった。過去の日本が欧米に追いついたように、発展途上国が日本に追いつくのは当たり前な訳だけど、それを理解しないまま、技術大国幻想にしがみついてはダメだよね。自分で考えて、自分で行動することがまず第一。2016/09/14
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