内容説明
【この電子書籍は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きい画面の端末で読むことに適しています。】
すぐれた指揮者・演奏家であると同時に、警抜な批評家、哲人、文章家でもあったワルターの内面をあますところなく映し出す見事な音楽論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョンノレン
50
ワルターの回想記「主題と変奏」に続く本書は汲めども尽きぬ深く豊かな洞察と愛情に満ちた内容で、数センテンス毎に感嘆しきり。ワグナーのテンポ観を端緒にたっぷり20頁「テンポ」について様々な実例や自身の失敗談も含め語り尽くすが正にそれらは現在でも通用する古くて新しい問題。音楽表現から指揮者のあり様に展開するが一貫して精神性の底流が様々な作曲家や楽曲の具体例と相まって、素晴らしい文章で紡がれていく。取り分けモーツァルトに関わるそれが実に味わい深い。終盤は遺書めいてとあるがシュタイナーに手放しで心酔する旨も吐露。2024/11/27
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