内容説明
ウォーラーステインを超えて「日本近代化の謎」を解明! 世界の近代化はいかに成しとげられたのか。なぜ日本だけが、非西洋世界でいち早く近代化をとげたのか。ブローデル・ポランニーの理論を包摂し、ウォーラーステインを超えて展開する、画期的世界システム論。(講談社選書メチエ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬弐仟縁
5
読んでいたようで読んでいなかった本。進んだ西洋に対し、遅れた東洋という認識は正しいかどうか?(23頁)。developingではなく、低開発underdevelopedなのだ(27頁)。ポランニーとウォーラーステインの関係は興味深い。互酬、再分配、市場が対応するのはシステム論に応用できるとした(160頁)。人間にしても、国にしても、低レベルがある。先進国とは何か。くいっぱぐれがない国ではないのか。健康が保たれる国ではないのか。今日的にも見直されなければならない論点が数多くあった。2013/05/24
脳疣沼
0
難しかった。従来の世界システム論を乗り越えて、日本の近代化の歴史を解釈しなおす。それぞれの論にはただただ納得だが、なんか、頭のいい人であれば、それぞれがいろんなストーリーが描けてしまうような気がしないでもない。いろんな切り口で見ることが大切なのかな?分からん。出直す。「理論」ってのが邪魔な印象。2014/02/10