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内容説明
分子・原子レベルで設計する先端材料の世界。磁石で浮かべてつくる完全な球、老化を抑える人工酵素、超高密度記録ハードディスク、光の反射が起こらないモスアイ構造など興味深い21テーマを厳選して紹介。さまざまなアイデアを駆使して分子1個、原子1個を操る材料化学は、我々の未来を大きく変える。(ブルーバックス・2010年7月刊)
目次
まえがき
第1章 実用化が急がれる機能材料
第2章 夢の新機能材料
第3章 医療を変える材料化学
第4章 材料開発の新しい手法
第5章 環境・エネルギー問題へのアプローチ
参考文献
執筆・査読者一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1_k
2
確立された基礎の解説書ではなく、こういった最前線を分かりやすく概説した本は、専門がど真ん中でない人にとっては非常に有用です。蛸壺というか、下手したらとなりの研究室のトピックも怪しいからなあ。この手の本がもっとでてほしいな。な。2011/08/14
calaf
2
インクジェットプリンターのインクを飛ばす部分、凄いのですねぇ...1万倍に拡大してみると、フルスピードで走る新幹線の窓から直径10cmのボールを投げ、地上に止まっている10cmの的に当てるような事をやっているらしい...2010/09/11
ダージリン
0
機能性材料の展開の一端を見た気がする。ミクロなレベルでの構造制御等で面白い物性が発現してくる。従来にない特性を付与出来れば画期的だし、研究段階から実用化まで進めてほしいものだ。それにしても、光合成など自然界に学ばなければならないことは本当に多い。見事なまでに精緻なシステムを進化させてきたものだと改めて思う。2013/05/31
ennnyo
0
紹介されている材料の仕組みの説明を読むと「これは必然な仕組みだ」と思うが、実際の開発では全てが手探りの状態でここまでたどり着いているのだがら本当にすごい。アイデアとは創造ではなく模倣・連想の集合でもある。自分も将来このような役に立つものを世に生み出すために、今は出来るだけ既成の考えや物事をインプットして勉強していきたい。2012/09/25
おーがにっく
0
モスアイ構造にかなり興味を惹かれた。生物の仕組みを利用した材料作りは無限大の可能性を秘めている。これこそ研究者の醍醐味なのだろうなと思った。ところどころ分からない内容はあるが、現在進行形の研究分野の最前線を概要だけでも知るうえで良い本だと感じた。2011/11/17