内容説明
欲望も希望も飲み込む巨大都市、東京。その新宿の片隅に、赤星和真の事務所はある。和真は近寄りがたい青年だ。顔立ちは気品のある整ったものだが、新宿の住人特有の尖った雰囲気がある。だが彼の稼業は水商売などではなく、陰陽師なのであった。 大手企業に勤める本条千晶は、自身の困り事をきっかけに和真と知り合う。この時世に陰陽師を名乗る和真を信用できない千晶。だが和真は言う。子供も大人もネットを介し手軽に呪詛の言葉を発信し合う。現代だからこそ呪いはある、と。千晶はそれを身をもって知ることになる。東京の光と闇、現代の陰陽師異聞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
67
流石メディアワークス。診察待ち時間に読了。美男美女ですもの恨みやっかみは憑き物・いやいや付き物ですわな。それが宿命と言うものよ(^^;。神谷学さんの八雲をもっと簡単にしたような・・まぁ内容は違いますけど林檎のようにサクサクと頂けました。これもシリーズ物になりそうです。次巻を読みたいけどシリーズが完結するまで待ってます。忘れて困る程の登場人物が出るわけではありませんが・・楽しみに待っております2017/07/04
hirune
45
怠惰で覇気のないヒロインは好きじゃないけど、読みやすく面白かった。陰陽道のこととかキャバクラ事情とか興味深い。陰陽師の彼がいろいろ背負ってそうだし思わせぶりな終わり方だし、続きを読みたいけどまだ出てないのかな?2017/06/22
nana
28
図書館:陰陽師ってのはとりあえず暗い過去を背負って、陰を引きずってないといけないのかもしれない。見た目は美男美女のカップル(?)なんだけどね。表紙の龍が可愛い(^^)2017/06/26
ううち
26
イケメン陰陽師の和真さんに、ぐうたら美人の千晶さん。2人ともちょっと残念なタイプですが、和真さんにはときめくし、千晶さんとは仲良くできそう。陰陽師のちょっとしたウンチクも読みやすくて面白かったです。天上人のあの人も気になるところ。続編希望!2015/09/27
akemi.g
15
イケメンで口の悪い陰陽師の和真、大手企業の受け付け嬢の本条千晶。よくあるキャラ設定なのだが、二人の会話のテンポもよく好感がもてた。それに加えて、どれも人の怨霊が絡んでいる。背筋がゾッとした。それぞれの呪いの真相も、陰陽師のうんちくもあり楽しめました。和真には、どうやら暗い過去がありそう…ラストは意味深な感じ…続編あるかな?!2016/08/04