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内容説明
鈴木宗男が激白、外交の秘話と舞台裏!
北海道足寄町に生まれ、政治家にあこがれた少年は、後に代議士となり、北方領土問題に力を注いでいく。歴代首相らの努力もあり、少なくとも二島の返還は目前のところまで来るが…。国策捜査で議員辞職するまで、唯一の「外交族」と呼ばれた外交政策通、鈴木宗男が明かす、外交問題の秘話と舞台裏! 北方領土問題をはじめ、イスラム国の邦人人質問題、安倍首相の地球儀外交、クリミア問題、尖閣問題などについても持論を激白する!
さらに 盟友・佐藤優氏との対談も収録。イスラム国からはじまる核の脅威、ドイツを疑う米国、中国の空母保有問題、韓国の何が危険か、など目からうろこが落ちる、国際情勢のウラ話を語り尽くす!
(本書の構成)
第一章 イスラム国の事件とキルギスの事件
第二章 政治家になるまで
第三章 空飛ぶ政治家
第四章 北方領土問題
第五章 鈴木宗男事件とこれからの外交
特別対談 佐藤優×鈴木宗男 「いまの世界をどう読むか」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
非日常口
33
小泉政権がB層を狙い支持率を取り資本主義を加速させ、一部の勝者以外は格差問題の渦中に落ちていく新自由主義時代を作った。鈴木氏は外務省の弱体化を危惧しているが、ネットにより小さな世界の中にいる人も発言可能な現在、ますます日本人の平均的な学力は下がるのではないか。メディアが叩いた森総理は素晴らしく、メディアが持ち上げた小泉政権を酷評している本書はメディアのB層への影響を示唆する。米盗聴問題、メルケルの生い立ち、サウジとパキスタンの関係。沖縄と鈴木氏の関係を考えると沖縄の記述がもっとあっても良いと思う。2015/07/20
非日常口
31
アメリカの盗聴に関してのニュースが出てる (甘利氏、盗聴「想定して交渉している」 TPP交渉:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASH843HNXH84UTFK005.html )が、この話がウィキリークスで出る前に、本書は発売されている。 そして、本書の中で総理がプーチン大統領に電話がかけられない理由に「アメリカの盗聴がある」というやりとりがあり、この後のジョークが秀逸。つまり、最初から民はともかく政府はわかって動いてたということだと思う。2015/08/04
緋莢
20
中川一郎の秘書から政治家となり、北方領土返還交渉に深く関わった政治家・鈴木宗男。その後、“国策捜査”によって実刑判決を受け、2017年まで公民権停止ながら新党大地の代表として精力的に活動する鈴木宗男が、イスラム国や尖閣諸島、竹島など長年の政治家経験から、現在の外交の問題を探る。2015/09/08
onasu
15
先日、佐藤優氏を読んだので、こちらも、てセットじゃあないのだけど。 例の事件で、出所はすれど2017年まで公民権停止。無実の罪に…、との主張には、そういう可能性も否定はできない。米国の不利益になりかねない、派手な活動をした政治家は、政治生命が危うくなるという事例。氏の意気軒昂なことは言祝ぎたい。 内容は…、大問題というより回顧録。まだそういう気じゃないなら、構成ミスなんでない? 終章の佐藤優氏との対談のみ今。中国には空母を建造させておけば安心、てのは新鮮。ムネオさんも、一冊は読んでおいてもいいか。2015/08/07
masabi
14
タイトルに反して半分は鈴木宗男の自伝的外交論となっていることに注意する必要がある。経歴、容貌から冷酷な人物に思われているプーチンの意外な温かみを感じさせるエピソードもある。後半は鈴木宗男と佐藤優の会談。両氏は対露交渉に携わっていたこともあり、ロシアとの友好関係が日本のエネルギー事情や対中国の安全保障の観点にも資すると考えているようだ。あとは外務省がこれからの外交にきちんと戦略を立て臨めるのかについての疑問だ。日本人の体質の変化や基礎学力の低下を危惧する。2015/07/10