内容説明
マージナル・マン概念の彫琢と、その視点からのウェーバー読解。時代の境界領域で追究される学問の意義、知識人の役割とは。
目次
第一部 マージナル・マンの理論ならびにその周辺
一 アノミー
二 マージナル・マン――その立場と可能性の問題をめぐるノート
三 信念体系と疎外の問題
四 デュルケーム社会学の「保守主義」的性格――『社会主義論』を手がかりとする知識社会学的考察のノート
付録 一社会学者からみた外国文学研究――「マージナル・マン」論の一展開として
第二部 マックス・ウェーバー論――「マージナル・マン」論の視点から
五 マックス・ウェーバーにおける「近代人」および「マージナル・マン・インテリゲンツィヤ」の問題
六 マージナル・マンとしてのマックス・ウェーバー――初期生活史の分析
七 マックス・ウェーバーと辺境革命の問題
八 インテレクトゥアリスムスと「合理化」
九 西ヨーロッパ思想史上におけるウェーバーの位置と、われわれがウェーバー社会学を学ぶことの意義について――R・ベンディックスの解釈に対する批判的対決
第三部 現代の〈没意味化〉状況と理解社会学の〈覚醒予言〉性
一〇 マックス・ウェーバーにおける〈没意味化〉の概念――近代主義批判の一視点
一一 〈没意味化〉問題とマックス・ウェーバーの立場――カルヴィニズム―キルケゴール―ウェーバー
一二 マックス・ウェーバーの宗教社会学とその〈覚醒予言〉性