内容説明
研ぎ澄まされた感覚と推理で、全盲の探偵が難事件に挑む!! 事故によって失明したが、まとめサイト「魔と眼」を運営しながら東京北区・赤羽に暮らす元雑誌記者の川田勇。自宅の大家の死亡事故を解明に導き、地元警察に協力をしたことから、全盲の探偵「ブラインドi(アイ)」(=Blind Investigator)と命名された。鋭敏な感覚と推理力、ガイドヘルパーの田辺弘子のサポートを武器に、幽霊団地、ゴーストライター騒動などの謎に立ち向かう。第11回北区内田康夫ミステリー文学賞特別賞(区長賞)受賞作を含む全5話を収録。全盲小説家、鮮烈のデビュー作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるる
48
「第11回北区内田康夫ミステリー文学特別賞」を受賞した本作。私が住んでいる街が舞台になっています。実在する店、仮名だけど住んでれば誰でもわかる店などが出てきて楽しい。驚いたことに、筆者ご自身も中途失明者とのことで、プロフィールが主人公と重なりミステリーと言うよりは自伝的なものを感じました。今後の活躍も期待したいです。2015/12/04
yumiDON
44
中途失明者の勇がひょんなことから事件を解決し、探偵として活躍していく連作短編。目の不自由な探偵ってどんな風に情報収集をするのだろうか、と思っていたが、まあ、これは安楽椅子探偵に近いのかな。嗅覚が異様に発達している、という設定がイマイチ活かしきれておらず、印象に残りづらい感じが否めない。面白いけど、何ヶ月かたったら忘れてしまいそう。軽く読みたい時にオススメです。辛口になってしまいスミマセン。2016/11/14
み
21
棚にあったので何となく手に。中途失明の方が探偵役、作家さん自身もそうだそうで、日常の描写がリアルに感じました。2015/08/06
紅葉
21
米田さん初めましてです。事故で全盲になった元雑誌記者の川田がブラインドi(探偵)となり事件を解決して行く5つの短編集。面白かったです♪作者自身が失明して全盲だそうで描写がリアルです。障害者だからと暗い訳ではなくとても前向きな主人公。ヘルパーの弘子さんとのコンビもよくもっと続きが読みたいです!カバーに小さく「印税の一部を点字図書館に寄付」とあり、好きな本を買って楽しんだ事が役に立つなんて嬉しいです。米田さんの次の作品も楽しみにしています。2015/07/05
きょん
14
事故により失明した元雑誌記者が、視覚を失ったことにより研ぎ澄まされた聴覚や嗅覚を頼りに巻き込まれた犯罪を解決していく短編集。負けず嫌いな性格から、やや先走るきらいもあるが、障害に負けまいと前を向こうとする姿勢に感銘を受けた。また、視覚障害者の日常生活で湯呑よりペットボトルの方が気兼ねなく飲めるとか思いつかない事を沢山知ることが出来て良かった。そして、しがない退職警官と思わせて底知れない人脈を持つ和久井さんが格好良い。2015/04/15
-
- 電子書籍
- 情報セキュリティ基礎講義 電子通信情報…
-
- 電子書籍
- 漆黒使いの最強勇者 仲間全員に裏切られ…
-
- 電子書籍
- &フラワー 2019年初夏増刊 &フラ…
-
- 電子書籍
- ヴァルキュリアの機甲III ~黄昏の花…