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内容説明
――「メェェェー! 【ヒャー、こわい)」。ひつじたちは、みるみるうちに おなかを まるはだかにされ、こんどは ひっくりかえされ、もう せなかに バリカンが のっています。毛を かりとられた ひつじの体は 小さくなり、うすいピンクの じはだが まる見えです。みみずばれのような あとが、いくつも 見えました。――こんな毛がりの現場を見た、さむがりの子ひつじ“ブルル”は、毛がりからのがれ、ついには牧場からにげだしてしまいます。ブルルは牧場の近くの岩山にかくれてくらしますが、2年が過ぎるあいだにどんどん毛がのびて、モコモコになります。さびしくなったブルルは、こっそり牧場へ帰ろうとしますが……。子どものころは、こわいものがたくさんあります。でも、こわいこわいと思いこんでいたものが、実はそうでもなかったという経験もあるものです。さて、ブルルはどうなるのでしょうか。未年にぴったりの幼年童話です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
30
初めての毛刈りが怖くて逃げだした羊のブルルのお話。初めての事、新しい事は不安になるもの。でもいざ経験してみると何ともないって事は多い。実際に野生の羊が毛を刈らなかったらどうなるのだろう。調べてみたら品種改良前の羊は年に1回、換毛期がきて自然に生え変わっていたそう。今の羊は換毛期がないので毛刈りが必要との事。2024/06/23
花林糖
9
(図書館本)表紙のドヤ顔に一目惚れ。ひつじのブルルが主人公のちょっとドキドキ有りの楽しい物語。羊たちの顔がとっても可愛らしい。2015/07/31
boo
7
小学3年生のおすすめの本。初めての毛刈りが怖くて逃げ続けたブルルの話。初めてのことは誰だって怖い。逃げたい気持ちもわかるし、逃げた後の後悔もわかる。でも、やってみるとなんでもなかったっていう気持ちもわかるなぁ。いろいろな感情を受ける本でした。2020/12/26
とりじまカラス
5
毛刈りが怖くて仕方ないブルル。 逃げ出して気づけば四年、ブルルは巨大な毛のかたまりになっていて……? イヤなことを後回しにすると、何倍も大変な目にあうという教訓が効いてます。2019/03/08
はゆ
4
これって、実話かな?そうだと面白いなと思わせてくれる話。毛刈りが怖くて、2年も毛刈りを逃れるうちに、牧場に居づらくなって逃げ出してしまうひつじのお話。2016/04/24