内容説明
ことばの勉強をしようとしているあなたにぜひおすすめしたいのは、『ことばのスケッチブック』として、一冊の手帖と一本のエンピツを常に携行してほしいということである。ことばというものは、あなたの周辺に、氾濫している。新聞、雑誌、週刊誌はじめ、町を歩いても、旅に出ても、とにかくことばの波である。つまり、それほど情報網が発達しているわけである。そのことばの波のなかから、これはと思うことばを拾い上げ、すくい上げて書きとめておくのが、ことばのスケッチブックなのである。つまり、画家が、これはと思う風景をスケッチしておいて、それをもとにして、アトリエでゆっくりと一枚の絵に仕上げてゆくように、あなたも、ご自分のことばのスケッチブックをもとにして、日本語の表現の豊かさ、あるいは面白さ、難しさについて考えてみていただきたいのである。──稀代の俳人が語る、豊かで美しいことばを使える人になるための生き方・暮らし方。
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