新潮新書<br> 将軍と側近―室鳩巣の手紙を読む―

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新潮新書
将軍と側近―室鳩巣の手紙を読む―

  • 著者名:福留真紀【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 新潮社(2015/06発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106105982

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内容説明

時に将軍の振る舞いに戸惑い、時に老中のバカさ加減に憤る――。家宣・家継・吉宗ら徳川将軍三代に仕えた儒学者、室鳩巣。彼が残した手紙には、政権や社会への批判、皮肉、嘆き、賞賛、喜びが、素直に記されている。最高権力者である将軍と、取り立てられた側近、実務を支える官僚たちが織りなす世界は余りにも人間臭い。いつの世も変わらぬ生身の人間と政治の有り様を、新進の歴史学者が生き生きと描き出す。※新潮新書に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れみ

48
江戸時代、綱吉〜吉宗の時代を生きた儒学者・室鳩巣の目から見た、幕府政治、権力の移り変わり、人間模様について書かれた本。内容的にはなかなか難しいと思われるのに、将軍や側近、政治家、儒学者などの登場する人々が生き生きと書かれ、わりと読み易かった。個人的には久世重之の人柄にぐっとくるものがあった。福留真紀さんは他にも江戸時代の政治に関する本を書かれているようなので、機会があれば読んでみたい。2015/04/10

calaf

19
儒学者である室鳩巣の手紙「兼山秘策」を元に、当時(徳川6代家宣、7代家継、8代吉宗)時代の側近と老中の関係を中心に解説した本。当然の事ながら、ドロドロした人間関係があるなぁ...そして吉宗って破格の将軍だったのだなぁ...2015/02/07

スプリント

7
いつの時代も政権の裏側では生々しい人間模様が繰り広げられていることがわかります。家宣から吉宗までの三代にわたって使えてきた儒学者・室鳩巣の政権、社会、人物批評は人間味溢れていて読み応えがありました。2015/02/15

isao_key

6
儒学者室鳩巣が、その門人で加賀藩に仕える青地兼山・麗澤兄弟にあてた手紙を青地兄弟が「兼山秘策」として8冊に編集した。この手紙には、徳川家宣、家継、吉宗の3代将軍下で側近として幕藩政治に携わった鳩巣の感想が書かれている。室鳩巣から見た新井白石、林信篤、間部詮房、久世重之などの人物評や仕事に対する評価が書かれていて興味深い。室鳩巣がここまで幕府の内部に関わっていたとは、知らなかった。ただ本人の手紙なので、室鳩巣自身の思想や紹介はなく、どういう人物であったかは見えてこない。また話題が飛び、散漫になってしまった。2015/12/22

きさらぎ

5
室鳩巣の書簡を弟子が編集した「兼山秘策」から、彼が儒者として活動した6代家宣~8代吉宗の治世を見ていく。原文の引用はほとんどなくさらっと読める。室鳩巣と新井白石の関係や吉宗の政治のやり方などを具体的な逸話で垣間見ることが出来るのは面白い。ただ元が書簡集なので観察者室鳩巣の人物や立ち位置が今ひとつ見えてこず、恐らくそれ故に、各逸話が結局は人物評のレベルで、江戸城全体の人間関係や政治構造に切り込むことなく、漫然とした印象になっている点が残念な気がした。大阪人流に言うと「オチがない」というところだろうか。2016/01/02

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