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内容説明
出る杭は打たれ、才能ある人間が生きづらい国ニッポン。しかし、もはや大きな経済成長は見込めず、仲間と群れることで幸せだった時代が過ぎた今、何より重要なのは才能をいかんなく発揮できる社会づくり。もうみんなと同じ必要はない。各個人が信じる道を自由にゆけばいい。漫画家として各界の傑物たちにインタビューを続けてきた著者が贈る“非属”という新しい生き方。2011年本屋大賞「中2男子に読ませたい!中2賞」受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
100
大きな組織や学校、集団に属していると日本では「和」という言葉が出てくる。「和」=個性を殺すことになっていないか、非凡な集団で業界をリードするという言葉を聞いたことがあるが結局は組織の中では自由で独創的な働き方など出来ない。「群れの空気より自分自身を信じて人の評価を無視して自分なりの努力を重ねていけばいずれ自分の隠れていた才能がなんであるかがわかるときがくるはず」と書かれていた。強く同感。あと引きこもりについても書かれていた。非属について考えることが出来た。図書館にて2017/09/14
mitei
83
人に合わせてたらろくなことにならないなと実感。出来るだけ非属の才能を大切にこれからも生きていきたいな。2012/09/24
ホークス
56
「何言ってんだ」と突っ込みつつ読んでいた。空気も忖度も嫌いだから著者の主張には賛同するが、何しろ偏見と思い込みが多い。ところが読むうちに「ここまで言う人じゃないと、この主張はできない」と思えてきた。修正主義では大きく硬いものは崩せないのも事実。「ゆで蛙」の話はウソで、蛙は熱くなれば逃げ出す。空気に流されてゆで蛙になるのは人間だけだ。本書は「普通」を脱したい人を励まし、「普通」から脅かされている人を応援する。末尾のアドバイスも現実的で心にひびく。一般企業にだって面白い話をする奇人変人は沢山居る。2019/02/26
おたま
53
「非属」とはどの組織にも属さないこと、あるいは組織の中で他からの同調圧力に屈せず「出る杭」であり続けること。実はそうした人の中にこそ新しい世界を切り拓いていく「才能」がある。しかも、それは天性の才能というよりも、小さなことでも、ずっとこだわり続けたところにあるという。エジソンも黒柳徹子も水木しげるも、みんなそのようにして自分の「才能」にこだわり、新しい世界を切り拓いてきた人たちなのだ。その「非属の才能」をいかにして守るのか、さらに他の人との関わりの中でその「才能」をいかにして生かすのかが書かれている。2020/12/17
breguet4194q
46
自分がどれだけ出ている杭なのか。今以上に出ようとした時に、周りの反応を無視して尖っていられるか。このへんが、生き方に影響すると思いました。書いてあることは納得できます。自分の意思の固さ次第です。2019/10/05